BIOS

プログラム
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簡単にいうと…

BIOSとは

 パソコン内で一番最初に起動して、ハードウェアを制御する

プログラムです。

Basic Input/Output System(基本入出力システム)の略称です。

詳しくいうと…

パソコンを電源ONすると、OS起動中画面(PCメーカ名などが起動の時間稼ぎ用に表示されてる画面)の下部に、ちいさな文字で、

「Press F2 for setup」

とか

「Press DEL or F2 to enter UEFI BIOS setting」

など書かれていることがあります。

このとき実際に「Delete」キーや「F2」キーを押してみた方はどのくらいいるでしょうか?

 

BIOSは、このとき「Delete」キーや「F2」キーを押したあとに表示されるプログラムです。

BIOSとは?

BIOSの表示画面へ進む前に、BIOSとは何かについて説明します。

BIOSは、日本語で「基本入出力システム」と訳されるように、パソコンという機械にとって最も身近なプログラムです。

 

右図は、パソコン内のプログラム階層を表しています。

まず一番下層にはハードウェアがありますね。

このハードウェア(マザーボード)を電源ONすると、一番最初に起動するプログラムが、BIOSです。

次にBIOSは、ストレージ媒体(HDD, SSD, USBメモリなど)からOSを起動させます。

最後に、起動したOSは、表計算ソフトやWebブラウザなどおなじみのアプリケーションソフトを起動します。

 

このようにパソコン内では、

ハードウェアBIOSOSアプリという起動順序になっています。

 

BIOSプログラムの場所

このBIOSプログラムは、マザーボード上の記憶媒体(ROMと呼ばれる読出専用メモリ)にあらかじめインストールされています。

OS上のアプリとは異なり、原則ユーザーがこのプログラムを編集・消去することはできません。

 

 

BIOSプログラムが壊れたら、OSを起動できなくなりパソコンが使い物になりません。

マザーボード上にプリインストールされていることからも分かるように、パソコンにおいて、BIOSプログラムは特権的な重要性を持っています。

 

BIOS管理画面への侵入方法

さて、通常はユーザーに見えない形で活躍しているBIOSですが、

1度だけ、このBIOSの管理画面へ侵入するタイミングがあります。

先ほど触れた通り、OS起動中に「F2」キーなどを押せばよいわけです。

 

起動キーは、だいたいはF2キーですが、マザーボードメーカーに応じて異なる場合があります。

 

それでは押してみましょう。

すると、次のようなBIOS管理画面が表示されます。

ここから下記のようなハードウェアの各種設定が可能です。

 ・デバイスの接続確認(メモリ、HDD/SSD、CD/DVDドライブ、USB端子など)

 ・CPUやマザーボードの状態確認(温度、電圧など)

 ・空冷ファンの管理(パソコン筐体内各ファンの回転速度の確認、速度設定など)

 ・ストレージデバイスの起動順位設定(起動したいOSの入ったデバイスを先頭に置く)

ほかにもたくさんの設定変更ができます。

 

2010年以降、従来のBIOSを色々パワーアップさせたUEFI BIOS(Unified Extensible Firmware Interface BIOS)が実装されています。

 

BIOSの設定をむやみにいじると、OSが起動できなくなったり、デバイスとの接続が切れたりして、パソコンが使い物にならなくなります。

設定変更する際は、あらかじめ何の設定を何のために変更するのか、目的を絞って実施ください。

 

 

以上のようにBIOSは、パソコン内で一番最初に起動して、各種ハードウェアとの接続やOS起動の準備を行なっています。BIOSのそんな制御が、日々わたしたちのPCライフを支えているわけです。

 

・BIOSとは、パソコン内で一番最初に起動して、ハードウェアを制御するプログラムだよ
・各種デバイスやPCパーツの接続確認をしたり、OS起動の準備をしたりするよ
・パソコンを電源ONした直後のOS起動中画面で、F2など特定キーを押せば、BIOSの管理画面へ遷移できるよ
 

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つまり…

BIOSとは

 パソコン内で一番最初に起動して、ハードウェアを制御する

プログラムなわけです。

 

すっかり出来上がったメーカー製パソコンを使っておると、このBIOSに触れたことのないユーザーも多いじゃろうのぅ。

パソコン自作者だったり、IT業界の者じゃったら、パソコンの初期設定や障害対応でBIOSをいじることがあるぞぃ。

あとWindows OSなら、OS自体の調子がわるくなったとき、パソコン電源ON直後にF8キー連打で行ける「セーフモード」というBIOSのOS起動方法もあってな、これもたまにお世話になるわぃ。

歴史のツボっぽくいうと…

  • 1975年
    BIOSの用語登場
    アメリカのコンピュータ工学者ゲイリー・キルドールが、自身の開発したOS(CP/M)の起動時ハードウェアアクセス用プログラムコードに「BIOS」と名付ける
    以降、この名称がハードウェアアクセスのプログラム名として定着する

  • 2000年
    EFI仕様のリリース
    アメリカ・インテル社が、高性能・大容量マシンに適用するため、従来のBIOSのプログラム仕様を変更し、EFI仕様としてリリースする

  • 2011年
    UEFI仕様の普及
    EFIから名称を変えたUEFI仕様が、2TB以上の容量を持つハードディスクに対応するため、本格的に採用されはじめる

 

 

<参考文献>(2019/09/15 visited)

Basic Input/Output System - Wikipedia
Unified Extensible Firmware Interface - Wikipedia
DOS/V POWER REPORT | Impress