スターリングサイクル

工学原理
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この用語のポイント

スターリングエンジンの理論的な熱機関サイクルだよ

簡単にいうと…

スターリングサイクルとは

 スターリングエンジンの理論的な熱機関サイクルである

技術原理です。

詳しくいうと…

スターリングサイクルは、スターリングエンジンの各行程における、装置全体の圧力・体積・温度の変化を、循環サイクルとして示すものです。

ここではp-V線図(圧力-体積線図)で表します。

1ピストン型の場合

加熱行程(赤線)

膨張行程(橙線)

冷却行程(青線)

圧縮行程(紫線)

 

 

 

なお、上図は1ピストン型のスターリングエンジンの場合のサイクルです。

 

2ピストン型の場合

加熱ピストン/冷却ピストンの別れた、右図のような2ピストン型の場合は、下図のようなサイクルを描くそうです:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熱効率

このスターリングサイクルの熱効率は、ざっくりこんな感じです:

 

 $熱効率 = \frac{正味の仕事量}{熱量(in)}$

     $= \frac{熱量(in)-熱量(out)}{熱量(in)}$

     $= \frac{(②膨張行程時の温度)-(④圧縮行程時の温度)}{(②膨張行程時の温度)}$

 

 

・スターリングサイクルは、スターリングエンジンの理論的な熱機関サイクルだよ
・1ピストン型と2ピストン型とで、描くサイクルが若干異なるよ
 

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つまり…

スターリングサイクルとは

 スターリングエンジン(1/2ピストン型など)の理論的な熱機関サイクルである

技術原理ということです。

 

今回の用語説明は、なんだか手抜きじゃな。

歴史のツボっぽくいうと…

1816年 スコットランドの牧師ロバート・スターリングが

     スターリングエンジンを発明する。

20世紀中頃 オランダのフィリップス社が、スターリングエンジンを研究する。

 

 

<参考文献>(2018/09/22 visited)

【熱機関】スターリングエンジンの熱サイクル
スターリングサイクルはスターリングエンジンに利用される熱サイクルでシリンダ内に封入されたガスを加熱・冷却するこ…

http://www.gifu-net.ed.jp/ssd/sien/gakuryoku_suisin/koutokugakkou/koutokuH19/04rikaH19/02_buturi_02.pdf

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