簡単にいうと…
アプリケーションサーバサービスとは
クライアント端末に対するアプリケーションサービスをWebサーバ経由で実行する
プログラムです。
アプリケーションサーバサービスの乗っているコンピュータをアプリケーションサーバと呼び、「APサーバ」とも略されます。
製品としてはApache TomcatやUnicornなどがあります。
「Webサーバ」とこの「アプリケーションサーバ」はしばしば同時利用されるため、両者はソフト的にもハード的にも1パッケージ化されていることが多く、この場合はWebアプリケーションサーバ(サービス)と呼ばれます。
たとえばWebサーバサービス製品のIISは、アプリケーションサーバサービスも兼用しています。
詳しくいうと…
アプリケーションサーバの位置づけを理解するために、まずはWebサーバのみが稼働するEC(電子商取引)サイトをイメージしてみましょう。
Webサーバだけだと…
Webサーバしか持たないECサイトだと、HTML文書の静的なページしか表示できません。
なので、文字と画像が表示されるだけ。ボタンもなければ、ユーザーアカウントに紐づいたカートに商品を入れることも、発注処理することもできません。
これではECサイトとは言えませんね。
アプリケーションサーバがあると…
では、アプリケーションサーバをここで稼働させます。
すると、ECサイトに「カートに入れる」ボタンが設置可能になります。
クリックすると、カート内容画面へ遷移したり、DB(データベース)サーバと連携してカート内に商品が入りました。
これは、裏でアプリケーションサーバ上のプログラムが稼働していることで可能になっています。
アプリケーションサーバサービスは、上記のようなプログラムをWebサーバサービスの舞台裏で動かし、WebサーバサービスやDBサーバと連携するための、通信・処理機能を担う、アプリケーションサーバの中核にあるプログラムなのでした。
さらに知りたいなら…
つまり…
アプリケーションサーバサービスとは
クライアント端末に対するアプリケーションサービスをWebサーバ経由で実行する
プログラムなわけです。
パソコンへインストールされて単独稼働するアプリは、ただのアプリじゃが、プログラムの本体がサーバ側にあって常時ネットワーク経由でそのサービスをクライアント側へ提供する場合は、アプリケーションサーバサービスの出番じゃよ。
歴史のツボっぽくいうと…
- 1999年Java用アプリサーバの規格Javaで実装されたアプリケーションサーバの標準規格&APIを定めたJava EE(Java Platform, Enterprise Edition)が公開される
<参考文献>(2019/09/22 visited)