この用語のポイント
簡単にいうと…
DLPプロジェクタとは
映画館のスクリーン投影などに用いられるデジタル映像表示システム
という技術個体です。
デジタルミラーデバイス(DMD)と呼ばれる電子制御式鏡面を搭載していることが特徴です。
なおDLPとはDegital Lightning Processing(デジタル投影処理)の略称で、アメリカのテキサス・インスツルメンツ社の登録商標です。
日本の一定規模の映画館では、従来の銀塩フィルムの代わりにこのデジタル映像表示システムがだいたい使われています。
詳しくいうと…
DLPプロジェクタは、主に映画館のスクリーン投影で用いられるプロジェクタです。
中身をのぞいてみましょう。
プロジェクタ内では、光源ランプ–ダイクロイックプリズム–デジタルミラーデバイス(DMD)などが活躍しています。
まず、光源ランプから発された光が、ダイクロイックプリズム内部で反射されると、特殊なプリズムにより赤・緑・青の色ごとに分離された光が、それぞれ対応するDMDへ向かいます。
各色の光はさらに、DMDの鏡面を反射して、最終的に合成されつつスクリーンへ投影されます。
DMDの表面には、10μm四方の微小な鏡面素子がびっしり並んでいます。
各表面は、映像データの情報をもとに、角度を10μ秒ごとに高速可動しながら、反射する光の反射率(色調)を変化させるのです。
この1画素分の色調変化が、たとえば各DMDで256パターン可能であるなら、3色を合成する際に256(R)×256(G)×256(B)=16,777,216(約1600万色)の変化を表示することができます。そんな鏡面が約100万個分もあつまって、一連の映像を織りなしています。
こうしてDLPプロジェクタは、光源ランプの明かりを、デジタル映像データに基づく100万の微小鏡面それぞれによって反射することで、スクリーン上で高輝度・高解像度の映像を投影することができ、今日もわたしたちの映画鑑賞を演出してくれているのでした。
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つまり…
DLPプロジェクタとは
映画館のスクリーン投影などに用いられるデジタル映像表示システムで、DMDにより色光の反射角度を制御して多くの色調を表示する
技術個体なわけです。
歴史のツボっぽくいうと…
- 1987年DMDの発明アメリカのテキサス・インスツルメンツ社のラリー・ホーンベックがDMDを発明する。
<参考文献>