簡単にいうと…
金融機関とは
お金が余っているひとから、お金に困っているひとへ、資金を融通する組織
という社会機関です。
詳しくいうと…
金融とは?
お金に困ったことが、みなさん一度はあったのではないでしょうか?
個人のレベルでもそうですから、企業にとっても事情は同様です。債権が回収不能になった、大規模な設備投資が必要になった、あるいは事業拡大のために人件費が入用になった、などなど、ネガティブ/ポジティブさまざまな要因でお金が入用になります。
社会体にとっては、企業がそのお金によって事業活動を継続してくれたり、事業活動自体の質と量をパワーアップしてくれるほうが、人々の懐も行政の懐も潤って良いことです。このため、お金に困っている企業へ積極的にお金を融資する仕組みが作られてきました。
このような、お金を融通する仕組みが金融です。
金融の仕組み
お金が融資される仕組みとしての金融には、2つの種類があります。
(1)間接金融
銀行が中心となり、家計などから預金されたお金を、企業へ融資する仕組みです。
銀行としては、企業から返済時に金利という上乗せ金額をもらうメリットがあります。
家計としては、現ナマを家に置くことなく安心してどこかへ預けられるメリットがあります(預金の金利については…みなさん言わずもがな、いまは超低金利で恩恵をほぼ受けられません)。
(2)直接金融
個人(家計)が企業や国家へお金を直接あげる仕組みです。
現ナマであげると管理が面倒なので、株券や債券の発行・購入というかたちでお金を投資できます。
証券会社や信託銀行などが、株券や債券の売買を仲介してくれます。
また、リアルタイムでたくさんの人々が「〇〇円で売る!」「△△円で買う!」と売り買いしているため、その株券や債権の値段もリアルタイムで変動します。
売買の需給調整および価格決定が行なわれるこの抽象的な場は、金融市場と呼ばれます。
投資する個人などにとっては、上手くすればリターンの配当金を稼ぐことができます。また、安値で買って高値で売ることで売買益を得ることも可能です(損する可能性もありますが)。
投資を受ける企業や国家にとっては、必要な資金を得られることができます。
また、仲介役の証券会社や信託銀行にとっては、売買取引に応じて手数料を稼げるメリットがあります。
以上のように金融機関は、預金や投資されたお金を企業や国へ上手く貸してあげることで、お金の需給バランスを調整し、社会体の経済を今日も安定化させてくれているのでした。
さらに知りたいなら…
つまり…
金融機関とは
お金が余っているひとから、お金に困っているひとへ、資金を融通する仕組み
という社会機関なわけです。
さいきん、わしの会社も、企業年金が給付型(DB年金)から投資型(DC年金)へ切り替わったので、否が応でも株や債権の勉強をせねばならなくなったぞ。
歴史のツボっぽくいうと…
- 1148年ヨーロッパ最古の銀行貸付・投資機能が高度に発達していた中世イタリアで、ヨーロッパ最古の認可された銀行「サン・ジョルジョ銀行」が設立される
- 1872年日本の国立銀行の設立日本の明治時代に、国立銀行条例が制定され、翌1873年に渋沢栄一が日本初の国立銀行である第一国立銀行(現:みずほ銀行)を設立する
- 1882年日本の中央銀行の設立日本の明治時代に、日本銀行条例が制定され、同年に日本銀行が開業する
<参考文献>(2020/08/05 visited)