公衆交換電話網

通信ネットワーク
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簡単にいうと…

公衆交換電話網とは

 固定電話回線の電話網

という通信ネットワークです。

「PSTN」(Public Switched Telephone Network)と略されることもあります。

日本では2025年になくなり、IP電話網へ移行予定です。

詳しくいうと…

おうちやオフィスにある固定電話は、すべて通信事業者が各地区に設置する電話交換機と接続されています。

各市町村に設置される電話交換機は加入者交換機と呼ばれ群局において、各固定電話と直接つながっています。

各都道府県に設置される電話交換機は中継交換機と呼ばれ、中継局において、他都道府県を取りまとめる別の中継交換機と中継網経由でつながっています。

 

わたしたちの電話をかける相手が、同じ市町村内であれば、加入者交換機がこちら側と相手側の電話回線を一時的に接続してくれます。同様に、同じ都道府県内であれば中継交換機が、他都道府県であれば中継網が、それぞれ経由地点となってくれます。

 

 

以上のように公衆交換電話網は、相手側回線との接続を適宜スイッチ(切替/交換)しながら、膨大な数の固定電話回線の間を取り持ち、今日もわたしたちの声をあちらへこちらへとつなげてくれてるのでした。

固定電話の利用率は2000年→2015年にかけて約90%程度も減少しており、電話交換機の設備維持費が工面できなくなりつつあります。
そのため日本では、NTTが「2025年に公衆交換電話網をインターネット経由のIP電話網へと全面移行する」計画を立てています。電話網にも世代交代が迫っています。

 

・公衆交換電話網は、固定電話回線の電話網だよ
・電話交換機を経由して効率的に2点間を通話接続するよ
・日本では2025年にIP電話網へと移行するよ
 

さらに知りたいなら…

電話はなぜつながるのか(2006年)
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電話・IP電話・携帯電話の基本的な仕組みを、イラストつきでわかりやすく、けれどしっかりと解説してくれる1冊です。

(わたしも高校時代、このシリーズにはお世話になりました。持っているだけでなんか嬉しかったのを覚えています)

 

つまり…

公衆交換電話網とは

 固定電話回線の電話網

という通信ネットワークなわけです。

 

うちには固定電話がない、スマホ1つで十分じゃ。
そんな世帯が増えているからこその、IP電話網への移行なのじゃろうなぁ。

歴史のツボっぽくいうと…

  • 1877年
    電話交換機の設計
    ハンガリー生まれの科学者ティヴァダル・プシュカーシュが、トーマス・エジソンのもとで働いていた頃、最初の実験的な電話交換機を考案する
    同年、ベル電話会社(AT&T社)がプシュカーシュの設計をもとに電話効果器を製造する

  • 1891年
    電話交換の自動化
    アメリカの発明家アルモン・ブラウン・ストロージャーが、電話回線切り替えを自動化するステッピングスイッチの特許を取得する

  • 1972年
    電話通信のデジタル化
    アメリカ・AT&T社がデジタル交換機からなるISDN網を運用開始する

  • 1982年
    日本のデジタル電話網化
    日本・電電公社(現NTT)がデジタル交換機からなるISDN網を運用開始する

 

 

<参考文献>(2019/10/05 visited)

公衆交換電話網 - Wikipedia
電話交換機 - Wikipedia
オールIPへ変化、公衆交換電話網のバックボーン
 現在もニーズがあるISDNが終了するのは、PSTN(公衆交換電話網)がIP網へ全面的に移行するためだ。移行はどのように進むのだろうか。