この用語のポイント
・電子音を生成する電子回路だよ
簡単にいうと…
音源チップとは
電子音を生成/再生する電子回路
という技術要素です。
一般に「音源」と呼ばれ、電子チップにまとめられ、コンピュータやゲーム機、電子楽器などの内部にある電子基盤上に設置されます。
詳しくいうと…
たとえば、電子ピアノの鍵盤は、物理的な音をただちに生じさせる通常のピアノとは異なり、1個のスイッチのようなものです。つまり、押したボタンの先に電子回路がつながっており、ON/OFFに応じて電子的な合成音をピーっと鳴らすわけです。
音源チップは、このピーっという電子音を作り出す電子回路です。
パソコンやゲーム機、携帯電話などでも、こうした音源チップの電子音によって、サウンド/音楽を聴くことができます。
代表的な音源チップの種類として、PSG音源、FM音源、PCM音源などがあります。
それぞれ、電子音を生成する回路内の処理の仕組みが異なるため、音の特徴やデータ容量なども異なります。
以上のように音源チップとは、電子音を生成/再生するのに不可欠の電子回路として、今日もわたしたちの携帯電話の着信音や、電子楽器の音色、テクノミュージックなどを支えているのでした。
・音源チップは、電子音を生成/再生する仕組みをもった電子回路だよ
・代表的な音源チップの種類に、PSG音源、FM音源、PCM音源などがあるよ
・電子楽器、ゲーム機、パソコン、携帯電話などの基盤上に搭載されてるよ
さらに知りたいなら…
ゲーム音楽史(2014年)
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ファミコン、スーファミ、プレイステーションなど、日本ゲーム史における音源の発展を描く、独特の1冊です。
音源チップの種類と性能に応じて、わたしたちの遊んできたゲームがどんな音楽を届けてくれていたのか、理解できそうですね。目次はこちらのサイトをご覧ください。
つまり…
音源チップとは
電子音をさまざまな方式で生成/再生する電子回路
という技術要素なわけです。
で、けっきょく具体的にどうやって電信がチップ内で創り出されておるんじゃ? 手抜きじゃぞ、回路図を説明せぃ!
歴史のツボっぽくいうと…
- 1980年代コンピュータへのPSG音源の採用初期のパソコンやアーケードゲーム、携帯用ゲーム機にPSG音源チップが搭載される。以降、CPUが直接スピーカーに信号を送っていた(ビープ音のような)従来の方式から、音源チップによる音声再生が一般化する。
- 1980年代ポピュラー音楽でのFM音源の採用スタンフォード大学で開発されたFM音源を日本の日本楽器製造(現 ヤマハ)がライセンスを受け実用化し、ポピュラー音楽をはじめ、パソコンやゲーム機、携帯電話などに広く利用されはじめる。
- 1980年代PCM音源搭載のシンセサイザー登場PCM音源搭載のシンセサイザーが世界各地で開発される。
- 1990年代家庭用ゲーム機へのPCM音源搭載日本でスーパーファミコンやプレイステーションなどの家庭用ゲーム機などにPCM音源が搭載される。
<参考文献>(2019/08/15 visited)
音源 - Wikipedia
Programmable Sound Generator - Wikipedia
FM音源 - Wikipedia
PCM音源 - Wikipedia
https://www.piano-navi-start.com/e-pf/denshi-piano-shikumi/
ヤマハ | スペシャルコンテンツ - 製品情報
Engadget | Technology News & Reviews
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音の源のおはなし
電子音の変遷 80~90年代のレトロ音源の魅力 - 回る背骨
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