#2020/09/17 縦割りが生じるくらい、『行政機関』はたくさん分かれていたりします。

家族

社会機関
スポンサーリンク
スポンサーリンク

簡単にいうと…

家族とは

 情緒的紐帯によって結ばれ、しばしば婚姻下にあり、多くの場合に人間個体の再生産を担う集団

という社会機関です。

同性愛の家族や、意図的 or 非意図的に子どもをつくらない(つくれない)家族もいるので、こんな回りくどい定義になりました。

 

ここからもわかる通り、今日、「家族」の在り方はつねに変容し続けています。

また学術的にも、多くの場合で批判的吟味の対象とされ、固定的イメージで以て素朴に「家族」という言葉を使うことには慎重さが求められます。

詳しくいうと…

家族の機能とその変容

家族とは、それを生物学的生態の延長として考える場合、

何よりもまず生物個体の再生産、すなわち子孫の生殖保育を行なう単位です。

このようなつがいの単位があることで、生物種は続いてゆくことができます。

 

ただし社会的な単位として考える場合は、

生殖・保育以外にも色々な機能を家族は担っています。

 

Wikipedia先生の表がよくまとめられているので、下記に引用します:

             内容

社会的アウトソース、現在の変化

性的機能結婚制度に基づいて、パートナー内では許容されるとともに、その外側においては性を禁止する秩序機能同棲、未婚の母、事実婚
生殖機能子孫を残す子供を持たないとの選択
扶養機能老人介護、子供の面倒を見る機能介護施設、保育園
経済的生産的機能農業・自営業など、共同単位として経済的生産を行う会社・工場など外部での経済的生産
保護機能外敵からメンバーを守る(とりわけ女性、乳幼児、病人)警察、病院など
教育的機能子供を育てるとともに、社会に適応した人格を形成する幼稚園学校など
宗教的機能宗教、文化、伝統の継承宗教が軽視される傾向
娯楽的機能家庭内で娯楽を楽しむ遊園地、映画など
社会的地位付与機能親の職業や地位を引き継ぐ世襲の弱体化

# 引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%B6%E6%97%8F(2020/08/03 visited)

今日「家族」と呼ばれる社会集団は、上記機能群のうちのいくつかを果たしています。

 

個体の生活におけるそのメカニズム

定位家族

 人間個体は、みな、(どのような形であれ)ある家族の中で生まれた、ある家族の中で養われて育ちます。

そこでわたしたちは、扶養され、保護され、教育されます。

一人暮らし

 20歳前後になると、定位家族の家を出て、一人暮らしする人々も多くいます。

この間は、仕送りやアルバイト、働き始めてからは給料などで生計を立てながら、自らを扶養し、自らを保護し、自らを教育します。

生殖家族

 やがて、生活をともにするパートナーと一緒に共同生活を送る人々も多くいます。

性的パートナーと生殖を行ない、子どもを設ける場合もあります。

この場合、新たに生まれて来る子どもにとって、そこが新たな定位家族となります。

この定位家族/生殖家族という、家族社会学ではお馴染みの区分ですが、「生殖家族」のうちにも意図的・非意図的に子を設けない家族もいるため、生殖が前提になっているこの名称は、現代ではやや使いづらいところがあります。
 
ここで定位家族→生殖家族への移行において、親から子へ、文化資本経済資本がしばしば継承されていることがあります。
文化資本とは、学歴や趣味嗜好の傾向のことで、親から子へ伝播され蓄積されることにより何か益をもたらす、文化的教養に属する事柄です。20世紀フランスの社会学者ピエール・ブルデューの概念です。

経済資本とは、お金のことで、しばしば親から子へ相続されます。

 

婚姻制度におけるそのメカニズム

社会制度としての婚姻において、行政は、結婚する人々に届け出をさせます。

行政(この場合は自治体)は、この届け出により、他の届け出と同様

人口動態を把握して、行政サービスの対象者を管理することができます:

 自治体への連絡例 自治体による業務利用
戸籍・住所の移動届

人口動態把握

行政サービス(税金優遇・子育て支援・相続手続きなど)

婚姻届・離婚届
妊娠届・出生届
死亡届

 

以上のように家族は、その情緒的紐帯によって相互に補い合いながら、多くの場合生殖をして種を維持する機能をもつ集団なのでした。

 

・家族とは、情緒的紐帯によって結ばれ、しばしば婚姻下にあり、多くの場合に人間個体の再生産を担う集団だよ
・定位家族から生殖家族へ、という仕方で、ひとは一生のうちに子としても親としても家族を形成する機会があるよ
・親から子へは、一般に文化資本や経済資本が受け継がれるよ
 

さらに知りたいなら…

家族社会学 基礎と応用(2016年)
(←画像クリックでAmazonサイトへ)

家族社会学の教科書として用いられ、前半の基礎編では家族・夫婦・親子といった基礎概念の説明を、後半の応用編では多様化する結婚・生殖補助医療・少子化・高齢者介護などの諸問題を解説します。

目次はこちらのサイトをご覧ください。

 

つまり…

家族とは

 情緒的紐帯によって結ばれ、しばしば婚姻下にあり、多くの場合に人間個体の再生産を担う集団

という社会機関なわけです。

 

文化資本の概念を提起したピエール・ブルデューは、たとえば「高学歴の親が育てる子は高学歴になりやすく高収入を得やすい」など、かつてマルクスが経済資本を批判的に吟味したのとは別の仕方で社会批判を遂行したんじゃ。

歴史のツボっぽくいうと…

  • 16世紀頃
    日本の家制度の誕生
    日本で、武士階級の家父長制をもとにして家制度が成立し、家督相続や本家/分家などの概念が生じる。

  • 1947年
    日本の家制度の廃止
    日本で、日本国憲法の施行と同時に、憲法24条(家庭生活における個人の尊厳と両性の本質的平等)に反するとの理由で家制度が廃止される。

 

 

<参考文献>(2020/08/03 visited)

家族 - Wikipedia
家制度 - Wikipedia
戸主とは-家制度と戸主権 - 家系図作成・戸籍調査のご依頼なら行政書士フカサワ事務所
家系図作成なら行政書士フカサワ事務所へ。明治や大正に編成された古い戸籍に記載のある「戸主」について、また戸主を説明する上には外せない家制度にも触れながら、わかりやすくご説明させていただきます。

 

タイトルとURLをコピーしました