簡単にいうと…
ハードディスクドライブとは
回転ディスク上を磁化させて情報を記録・再生する装置
という技術要素です。
省略して「HDD」とか「ハードディスク」とも呼ばれます。
以下、短くて良いのでHDDと呼称します。
詳しくいうと…
パソコン筐体のネジを外すと見かける色んな構成パーツのうちの1つが、HDDです。
エクスプローラ(OS上のファイル操作アプリ)で格納したファイルや、OSのデータ自体も、このHDDに保存されています。CドライブとかDドライブとかで区分けされているおおもとの物理ディスクです。
ちょっと中をのぞいてみましょう。
構造と仕組み
HDDの蓋を開けると、何層にも重ねられたディスク(プラッタ)とスイングアームが堆積しています。
ディスクはスピンドルモーターによって高速回転します。
スイングアームはステッピングモーターによって左右に動き、先端の磁気ヘッドを使ってディスクと情報をやりとりします。
次に、磁気ヘッドがディスクへ情報を記録・再生する仕組みを見てみます。
①記録の仕組みですが、磁気ヘッド(下図はリング型)に電流を流すと、その先端で磁界が発生します。生じた磁界は、ちょうど真下にあるディスクのブロック(区域)を流れて、そのブロックを特定方向へ磁化させます。
②再生の仕組みとしては、記録の逆で、特定方向に磁化したブロック上を磁気ヘッドが通り過ぎる際、特定方向の電流が流れることで記録データを読み込みます。
たとえば、ブロックの磁気情報が「| S→N | N←S |」だったら「1 0」といった具合に、磁気情報を読み取って2進数(0か1か)データへ変換処理することができるわけです。
こうしてHDDは、磁気方向の情報を、2進数データと対応づけながら記録・再生することで、今日もわたしたちのデータをパソコン内で格納したり再生したりしているのでした。
文書作成ソフト上でそのデータを編集する際、メモリーは、HDDからやってきたそのファイルデータを一時格納して、CPUの編集制御(マウスクリック、キーボード入力)にしたがって形を変えます。
保存ボタンをクリックすると、メモリーの編集データがふたたびHDDの磁気ヘッドを伝ってディスク上へ記録される、という流れです。
さらに知りたいなら…
つまり…
ハードディスクドライブとは
回転ディスク上を磁化させて情報を記録・再生する装置
という技術要素なわけです。
スイングアームがモーターで動いとるから、故障もありそうじゃな。
最近じゃとSSDと呼ばれる別の補助記憶装置も登場しておって、こちらは半導体で記録しとるから稼働部品がなく静かなんじゃが、いかんせん高いんじゃよのぉ…
歴史のツボっぽくいうと…
- 1965年最初のHDDアメリカ・IBM社の商用コンピュータ「IBM 305 RAMAC」に、直径60cm長ディスク50枚を重ねて4.8MBの記録容量を備え、大型冷蔵庫2台分の体積をもつ、世界最初のHDDが搭載される
<参考文献>(2019/09/09 visited)