加湿器

技術個体
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この用語のポイント

・水分を空気中に放散して、室内の湿度を高めるよ

簡単にいうと…

加湿器とは

 水分を空気中に放散して、室内の湿度を高める装置

という技術個体です。

詳しくいうと…

冬場は室内でも乾燥するため、お肌がカサカサしたり、風邪ウィルスが繁殖しやすく、またわたしたちの粘膜(防御機構)も低下しやすくなります。

そんな室内湿度を高めるのが加湿器です。

主に蒸気式、超音波式、気化式などの仕組みがあります。

ひとつひとつ概覧してゆきましょう。

蒸気式

蒸気式の加湿器は、機器内部の水を温めて、蒸気として室内へ放散する方式です。

電熱器によって水を温めます。

 

 

 

 

 

超音波式

超音波式の加湿器は、機器内部の水に超音波振動を与えてブルブル震えさせ、その運動で霧を起こして放散する方式です。

圧電振動子と呼ばれる電子回路素子がブルブル震えます。

また、この超音波式に限った話ではありませんが、フロートスイッチと呼ばれる、水タンクの水位を把握する検知器を用いて、外部から給水する仕組みが併設されている場合もあります。

 

フロートスイッチ
フロートスイッチは、フロート(浮き)を使って水位の変化を感知するよ

気化式

気化式の加湿器は、ファンの風で機器内部の水を気化させ、風に乗せて、そのまま室内へ送風する仕組みです。

気化させやすいよう、吸水フィルターがファンの前に設置されています。

 

 

 

 

ファン
ファンは、回転翼(ブレード)によって空気の吸い込み・送風を行なうよ。

 

 

以上のように加湿器は、機器内部の水を、温めて蒸気にしたり、ブルブル震えさせて霧にしたり、風を送って気化させたりしながら、室内へ水分を放散させることで、冬場のわたしたちに湿度を供給してくれているわけでした。

 

・加湿器は、水分を空気中に放散して、室内の湿度を高めるよ
・蒸気式、超音波式、気化式などの仕組みがあるよ
 

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つまり…

加湿器とは

 水分を空気中に放散して、室内の湿度を高める装置

という技術個体なわけです。

 

風で水を気体化させることができるなら、うちわで水をあおいでもええんかのぅ?

歴史のツボっぽくいうと…

  • 1926年
    蒸気式加湿器の発明
    アメリカのマックス・カッツマンが、息子の病気治療のため、室内湿度を高めようとヤカンに火をかけていたところ爆発。これをキッカケに電気供給による蒸気式加湿器を開発、加湿器メーカーKaz社を創設する。

 

 

<参考文献>(2019/03/21 visited)

加湿器 - Wikipedia
Kaz Incorporated - Wikipedia
https://www.tdk.co.jp/techmag/knowledge/201102/index2.htm
https://www.tdk.co.jp/techmag/inductive/200911/index2.htm