抵抗器

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簡単にいうと…

抵抗器とは

 電子回路の電流を抑えたり、電圧を分散させたりする

技術要素です。

詳しくいうと…

電池の+極/-極に導線(銅線など)の両端をひっつけてあげると、それだけで電気回路を作ることができます。

ただし、このままでは大きな電流が流れるため、導線の焼き切れや電池の損傷などの短絡(ショート)を起こす危険があります。

抵抗器は、こうした短絡を防ぎます。

構造と仕組み

抵抗器を回路上に接続すると、流れる電流が少なくなります。

たとえば12Vの電気回路上に3オーム(Ω)の抵抗器をつなげると、回路の電流は4Aへと抑えることが可能です(オームの法則)。

失われた電流は熱というかたちで抵抗器内から放散してゆきます。

 

 

抵抗器の中身は、炭素被膜で覆われた磁器です。

この炭素(被膜)には電気を通しにくい性質があります。

そこに溝を彫ることで、電気が弱まりながらも通る経路が作りこまれています。

 

以上のように抵抗器は、回路が短絡(ショート)しないよう電流を抑えたり、回路構成によっては電圧を分散させたりする働きがあります。そうした日々わたしたちが用いる電子機器が壊れないように見張ってくれているのでした。

 

・抵抗器は、電子回路の電流を抑えたり、電圧を分散させたりするよ
・内部には炭素膜で覆われた磁気棒が入っていて、電気を弱めながら通すよ
 

さらに知りたいなら…

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抵抗器、コンデンサ、ダイオード、トランジスタその他多くの電子部品をわかりやすいイラストつきで解説する1冊です。

この機に、身近な電子部品について学び直してみるのはいかがでしょう?

 

つまり…

抵抗器とは

 電子回路の電流を抑えたり、電圧を分散させたりする

技術要素なわけです。

 

理科の授業で習った記憶があるが、それっきりじゃった。あらゆる電子機器の回路に搭載されているんじゃろうが、当たり前すぎて実感が湧かんのぉ。

歴史のツボっぽくいうと…

  • 1781年
    オームの法則の発見
    イギリスの物理学者ヘンリー・キャヴェンディッシュが、電位差(電圧)とその間に流れる電流および電気抵抗の関係にかんするオームの法則を発見、1879年にマクスウェルが『ヘンリー・キャヴェンディシュ電気学論文集』として編集出版して公表される

    1826年には同法則がドイツの物理学者ゲオルク・オームによって再発見される

 

 

<参考文献>(2019/09/01 visited)

抵抗器 - Wikipedia
短絡 - Wikipedia
オームの法則 - Wikipedia
【図解】抵抗器とは何か? オームの法則から解説
抵抗器は、電流の流れをさまたげる部品ですが、回路には絶対に必要なものです。水道の蛇口が水の流れを絞ることで必要な水の量を調節するように、電気の流れを絞って、回路に必要な電流や電圧を調整します。
電気抵抗器のしくみ
北海道でんき保安協会は保安管理業務のパイオニアとして北海道の発展を支えていきます。〜電気のことならおまかせ!〜ぼく、ホーちゃん!
抵抗器とは? | 村田製作所 技術記事
株式会社村田製作所の技術記事、電子部品のはたらき「抵抗器とは?」をご紹介します。抵抗器は電気を流れにくくする電子部品です。流れる電気の量を制限したり調整したりすることで、電子回路を適正に動作させる役割をもつ大切な部品です。村田製作所に関する技術記事をご紹介しています。
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