テキストエディタ

プログラム
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簡単にいうと…

テキストエディタとは

 文字情報(テキスト)を作成・編集・保存する

プログラムです。

OSに標準インストールされているメモ帳(Windows)、テキストエディット(MacOS)などのほか、フリーウェアの秀丸エディタ、サクラエディタ、Atomなどがあります。

詳しくいうと…

特徴

テキストエディタは、コンピュータ上のメモ帳です。

それだけなら、「文書作成ソフト(WindowsだとMS Word)と何がちがうの?」と思ってしまいますよね。

テキストエディタの特徴は、動作が軽いの一言に尽きます。体裁やフォントなど最小限の機能しか備えていないため、一瞬で開いたり閉じたり、フリーズなく大量の文字情報を入力・表示できたりします。

 

用途

この軽量という特徴から、主に以下の用途で用いられます:

 ①ちょっとしたメモ帳として(ex. 議事メモ.txt)

 ②ちょっとソースコードを表示・編集する手段として(ex. srcCode.cs)

 ③ちょっとcsvファイルを表示・編集する手段として(ex. 〇〇支店集計.csv)

 ④サーバー等のログファイルを表示する手段として(ex. 20190926.log)

テキストエディタで新規作成すると、標準でテキストファイル形式(.txt)で保存されますが、テキストエディタ=テキストファイル形式というわけではありません

ソースファイル(C#なら.csなど)やCSVファイル(.csv)、ログファイル(ex. ****.log)を開くアプリとして利用できますし、また保存時にこれら拡張子(ドット(. )以降のスリーレター)を変更すれば、これら多様な文字情報のファイル形式として保存可能です。

とりわけテキストエディタに出来て、文書作成ソフトに出来ない用途が、最後に挙げた「ログファイルの表示」です。

ログファイルは、しばしば何万、何十万行にも及ぶ、超巨大データです。Wordで開くと一瞬でフリーズしますが、テキストエディタなら比較的容易にファイルを開くことができます。

また秀丸エディタを使えば、たとえば「100万行ある情報のうち、真ん中の100行だけを選択的に表示する」というフリーズ回避の表示策も可能です。

 

応用

テキストエディタが優れているもう1つの特徴は、その文字情報を多彩な仕方で編集する機能を備えている点です。

 

たとえば、秀丸エディタやサクラエディタで「Alt+マウス範囲選択」を操作すると、複数行をまたいで縦の範囲のみを選択・切り取りできます。地味に便利です。

また、色付き文字や太文字など、すでに装飾されている文字列に対しても、テキストエディタ上へコピー&ペーストすれば、装飾無しの単純文字列へ変換することができます。地味に便利です。

このため、WordやExcelなどの中の文字列を、いったんテキストエディタへコピー&ペーストして、編集した後にもう一度WordやExcel内へコピー&ペーストして戻し入れる、という用途も多くあります。

もう1つ、秀丸エディタやサクラエディタにはgrep検索という便利な機能があります。

たとえば、「××フォルダ内の全ファイルのなかで、”〇〇”という文字列の書かれたファイルを全てピックアップして!」という願いをかなえることができます。
大量にあるソースファイル内で特定の文字列を含む行を一覧化する際にシステムエンジニアが頻繁に使う機能です。

 

 

以上のようにテキストエディタは、そのシンプルな機能ゆえに、わたしたちの日々のコンピュータ業務で扱う文字情報に対して、多彩な操作の可能性を提供してくれているのです。

 

・テキストエディタは、文字情報(テキスト)を作成・編集・保存するよ
・とっても軽くてサクサク動くよ
・文字情報に対する多彩な編集機能があるよ
 

さらに知りたいなら…

はじめてのAtomエディタ(2015年)
(←画像クリックでAmazonサイトへ)

秀丸エディタやサクラエディタなどの解説は他のネットサイトに譲るとして、この本は、プログラミングでよく利用されるAtomエディタの基本機能を紹介する1冊です。

執筆年がやや古いですが、「かっこいいからAtomインストールしたけど、実はよく機能を理解してない…」という方向けの1冊です。目次はこちらのサイトをご覧ください。

 

つまり…

テキストエディタとは

 文字情報(テキスト)を作成・編集・保存する

プログラムなわけです。

 

たとえば仕事の最中、Word内の表やExcelの表の中で、思ったように入力されていない文字列がしばしばある。
そんなときテキストエディタを使えば、「全行の頭5文字分を消しとる」とか、「全行の末尾に特定文字列を追加する」とかの、かゆいところに手の届く操作ができるんじゃ。仕事の効率がちがってくるぞぃ。

歴史のツボっぽくいうと…

  • 1967年
    フルスクリーン型テキストエディタの登場
    アメリカ・IBM社のメインフレーム「CDC 6000」シリーズで稼働するフルスクリーン型テキストエディタ「O26」が開発される

  • 1976年
    ラインエディタ型テキストエディタの登場
    アメリカの計算機科学者ゲイリー・キルドールが、OS「CP/M」標準搭載のラインエディタ型テキストエディタ「ED」を開発する

 

 

<参考文献>(2019/09/22 visited)

テキストエディタ - Wikipedia
Text editor - Wikipedia
テキストエディタ - Wikipedia
O26 (text editor) - Wikipedia
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