この用語のポイント
・液体中に超音波を伝達して物体を洗浄するよ
簡単にいうと…
超音波洗浄機とは
液体中に超音波を伝達して物体を洗浄する
技術個体です。
詳しくいうと…
だいたいの汚れは布で拭きとればきれいになります。
しかし宝石やレンズ、治療器具や機械部品など、わずかな汚れが命取りになる繊細な物体に対して布拭きだけでは心もとありません。それらを「徹底的にきれいにしたい!」と思ったとき、どうすればよいでしょう?
そんなときに登場するのが超音波洗浄機です。
構造と仕組み
超音波洗浄機は、振動する水槽です。
水槽の下部に振動子と振動板があり、超音波発振器がそれらに微細な振動を加えます。
振動子を通じて振動板が細かく震えると、水槽内に20~50kHz程度の超音波の波が生じます。
この際、微細な泡が発生しては高圧状態のまま破裂してを繰り返します。
この泡の衝撃で、物体から汚れが落ちてゆく仕組みです。
この液体中に生じる泡の発生・消滅は、キャビテーションと呼ばれる物理現象です。ポンプやスクリュープロペラの摩耗の原因となりますが、他方でテッポウエビなどの生物は、ハサミを急に閉じることでこのキャビテーションを起こし、その音と衝撃で獲物を捕らえています。
以上のように超音波洗浄機は、超音波の高周波振動によって泡を発生させることで、今日も店舗や家庭でわたしたちの眼鏡や宝石を、工場では機械部品や電子部品をきれいに洗浄してくれているわけです。
・超音波洗浄機は、液体中に超音波を伝達して物体を洗浄するよ
・高周波により泡の発生/消滅が生じ(キャビテーション)、その高圧状態によって物体の汚れを落とすよ
さらに知りたいなら…
つまり…
超音波洗浄機とは
液体中に超音波を伝達して微細な泡を発生/消滅させることで物体を洗浄する
技術個体なわけです。
音波なのに空気中ではなく液体中を走るのか、そんな音波の使い方もあるんじゃのぉ。
歴史のツボっぽくいうと…
- 1950年代超音波洗浄機の開発超音波洗浄機が開発され、1970年代には安価な家電製品として販売される。
<参考文献>(2019/08/15 visited)
超音波洗浄機 - Wikipedia
Ultrasonic cleaning - Wikipedia
キャビテーション - Wikipedia
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超音波洗浄機の原理|産業用製品|製品情報|本多電子株式会社
本多電子が「超音波洗浄機の原理」についてご紹介します。本多電子では超音波洗浄機器、超音波計測機器、超音波溶着機器など様々な産業用製品を提供しております。