簡単にいうと…
神社とは
神道の祭祀施設
という構造物です。
鳥居、狛犬、神楽殿、社務所、拝殿など多くの構造物が神社境内にはありますが、ここでは本殿について説明します。
詳しくいうと…
本殿(神殿)とは、神の依り代である御神体を祭る、神社境内の中心的な建築物です。
下図は、最も古い建築様式である神明造による本殿の構造図です。
神明造は、弥生時代の高床式倉庫から発展した構造といわれています。
柱を直接地面の穴に立てる掘立柱、二つの平面を山状に設置する茅葺/板葺の切妻屋根、建物の長辺に出入り口をつける平入りなどが特徴です。
ちなみに、日本の国技である相撲の土俵上空には、この神明造の切妻屋根が吊り下げられている場合があります。
これは、相撲が神事であったことに由来しています。もともとは柱もあったそうなのですが、観戦の邪魔になるので取り去られ、屋根だけが残ったそうです。
以上のように神社の本殿は、弥生時代以来の建築様式を受け継ぎながら、全国各地で御神体を祀っているわけでした。
・神社は、神道の祭祀施設だよ
・本殿(神殿)は、掘立柱、切妻屋根、平入りが特徴だよ
・相撲の土俵上にも神明造の切妻屋根があるよ
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つまり…
神社とは
神道の祭祀施設
という構造物なわけです。
日本建築といえば瓦屋根が多いが、たまに神社で茅葺屋根や板葺屋根を見かけると、農業が中心じゃった弥生時代当時のひとびとの生活に思いを馳せてしまうのぉ。
歴史のツボっぽくいうと…
- 紀元前10世紀~3世紀頃高床式倉庫の普及日本の弥生時代に、高床式倉庫が普及する
- 3世紀~4世紀頃神明造の神社建築日本の三重県・伊勢神宮に、神明造の内宮が建築されたとされる
<参考文献>(2019/10/22 visited)
神社 - Wikipedia
神社建築 - Wikipedia
神明造 - Wikipedia
社殿の建築|神宮について|伊勢神宮
日本古来の建築様式を今に伝える「唯一神明造」。簡素にして直線的、ヒノキの素木が美しい建築様式の特徴と、内宮・外宮正宮の社殿の違いを紹介します。