簡単にいうと…
散文とは
韻律にとらわれずに書かれた文章
という制作物です。
詳しくいうと…
口伝えでもなく、詩でもない文章、それが散文です。
仮構であれ、現実の描写であれ、論理性や必然性にもとづく文章です。
散文には、以下のように、たくさんの種類の作品があります:
・小説
…虚構の物語。御伽噺よりは話の展開に論理性があります。
・エッセイ(随筆)
…つれづれなるままに、心に浮かんだことや見聞きしたこと書き綴る文章全般。
ブログもこちらに含まれます。
・ノンフィクション
…現実に起こった事件や社会問題などを綴る文章。
・戯曲
…演劇の台本、またはそのような形式で書かれた文章。
・紀行
…旅で見聞きしたことを綴る文章。
以上のように散文は、とくにルールに捉われずに書かれた文章全般を指し、今日もわたしたちの読書ライフを支えてくれているのでした。
・散文とは、韻律にとらわれない文芸作品だよ
・小説やエッセイなどの種類があるよ
さらに知りたいなら…
小説神髄(1885年)
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小説の主題は人情にあると説く、日本に近代小説観を導入した歴史的著作です。こうした、ある分野のマイルストーンをなす名著を読むのは、その分野への視野をさらに広げてくれるので、これを機会に読んでみるのはいかがでしょうか?
ちなみに内容は、こちらのサイトから原書が見れます(字体が難解ですが)。
つまり…
散文とは
韻律にとらわれない文芸作品
という制作物なわけです。
ずいぶん短い説明じゃが、これ以外にとくに書くこともないのぅ。
そういえば、このサイトの用語記事も、散文なんじゃろうか?
歴史のツボっぽくいうと…
- 紀元前8世紀頃叙事詩の精華古代ギリシャの吟遊詩人ホメロスが、口承の叙事詩『イーリアス』『オディッセイア』を創作。その後、紀元前6世紀頃に文字化される
- 1605~1615年近代小説の勃興スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスが、近代小説の先駆けといわれる小説『ドン・キホーテ』を出版する
- 1808~1833年戯曲の精華ドイツの作家ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテが、戯曲『ファウスト』を出版する
- 1913~1927年無意志的記憶の物語フランスの作家マルセル・プルーストが、小説『失われた時を求めて』を出版する
<参考文献>(2020/05/13 visited)
文学 - Wikipedia
散文 - Wikipedia