簡単にいうと…
ポピュラー音楽とは
19世紀後半以降にアメリカを中心とした音楽産業を通して配信されてきた音楽作品
という制作物です。「ポップス」とも呼ばれます。
歴史性と形式性の観点から、民族音楽とクラシック音楽以外はとにかくこのカテゴリに詰め込まれます。聴き手である大衆(popular)都市社会の成熟をその特徴&起点と考えることもできるかもしれません。
たとえば以下のような曲が作られてきました↓
詳しくいうと…
ポピュラー音楽の発祥―ドンチャン横丁―
今日、わたしたちのほとんどにとって最も聴き馴染みのある音楽は、民族音楽でもクラシック音楽でもなく、このポピュラー音楽ではないでしょうか。
テレビ番組や映画、アニメやCMの主題歌としてもよく聞こえてきますよね。
当初、ポピュラー音楽は、1890年代のアメリカ・マンハッタンのティン・パン・アレー(錫鍋小路、通称ドンチャン横丁)と呼ばれる、楽譜出版社が自社の販売する楽譜を試演する地区で生まれました。日々賑やかなこの地区で、楽譜出版社たちが歌詞と曲を合わせた楽譜を、曲を流行させつつ販売していましたが、音楽の媒体を販売するというこの形式は、そのまま今日まで受け継がれています。
こうしてティン・パン・アレーを発祥として販売された音楽作品は、大衆社会の成熟とともに大量に生み出され、ひとびとの耳に届くようになります。
ポピュラー音楽の種類
こうしたきわめて多様化したポピュラー音楽ですが、特筆すべきジャンルとしては、たとえば以下が挙げられます:
・ジャズ
…アフリカ系アメリカ人発祥の軽妙洒脱な即興音楽。サックス、ピアノ、トランペットなど。
・ブルース
…こちらもアフリカ系アメリカ人発祥ですが、ギターを用いるのがポイント。
・フォークソング
…優しい語り口とアコースティックギターの音色が特徴。
・ソウルミュージック
…アフリカ系アメリカ人発祥のゴスペル(黒人霊歌)とブルースから発展。哀愁の表現が多いです。
・ロック
…ロマンチックな歌詞とエレキギターが特徴。
・電子音楽
…シンセサイザーや単純なテンポが特徴。反復のなかに思想が感じられます。
以上のようにポピュラー音楽は、その陽気でロマンチックで哀愁ただよう心情描写を歌詞と曲に乗せて、今日もわたしたちの気分を表現してくれているのでした。
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アメリカを中心として百花繚乱の音楽ジャンルが生まれ出てきた歴史を、音楽雑誌の編集長を務めた著者がダイナミックに描き出す1冊です。
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つまり…
ポピュラー音楽とは
19世紀後半以降にアメリカを中心とした音楽産業を通して配信されてきた音楽作品
という制作物なわけです。
発祥はアメリカじゃが、20世紀を通じて全世界に普及しておるのはご存知の通りじゃ。
さて、21世紀には、音楽はどんな変貌を遂げるのかのぅ?
歴史のツボっぽくいうと…
- 1880年代ポピュラー音楽の発祥アメリカの楽譜出版業界(ティン・パン・アレー)が楽譜を販売し、買い取ったレコード会社が演奏録音してレコード盤として販売する商業活動が確立し、以降こうした音楽の形がポピュラー音楽と呼ばれる
- 1900~20年代ジャズの誕生西洋音楽とアフリカ音楽を組み合わせたラグタイムおよびジャズの手法が普及しはじめる
- 1940年代R&Bの誕生エレキギターの普及に伴い、リズム&ブルースと呼ばれるジャンルが生じる
- 1960年代フォークとロックの隆盛冷戦やベトナム戦争への反発を背景にした世界的な若者たちの異議申し立てを背景に、フォークソングやロックが流行する
- 1960年代電子音楽の普及アナログシンセサイザーの発明により、電子音を合成する電子音楽が広く普及する
<参考文献>(2020/05/10 visited)