回転運動器

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この用語のポイント

・力学的エネルギーが回転弧に対して働く器械だよ

簡単にいうと…

回転運動器とは

 力学的エネルギーが回転弧に対して働く器械

という技術要素・個体の総称です。

このサイトの造語です。

その名の通り回転を利用したり、手で振るわれたりする用具が該当します。

詳しくいうと…

力学的エネルギーのさまざまなバリエーションを変奏する運動器のうち、回転運動器は、そのエネルギーの向きが総じて回転弧状ないし回転弧に対して表されるタイプの器械です。

慣性モーメントや遠心力などにまつわる力学的エネルギーを利用する器械がこれに該当します。

 

 

 

種類

振るう・回す技術(慣性モーメントの技術)

慣性モーメントを利用する回転運動器として、ハンマー、歯車、洗濯機など多くのものがあります。

慣性モーメント(慣性能率)とは、回転運動する物体の回転のしやすさのことで、速度と併せて、回転運動の運動エネルギー量を決定する要因のひとつです。

歯車などがクルクル回るとき、ハンマーや斧が両腕で大きく弧を描いて振るわれるとき、その運動は慣性モーメントに支えられるため、単純な直線運動よりもすくない労力で大きな運動量を発揮できる場合があります。

振り回す技術(遠心力の技術)

遠心力を利用する回転運動器として、遠心分離機、脱水機、重力発生装置などがあります。

遠心力とは、回転運動時に外側へ向けてかかると見なされる力です。この遠心力を利用して、試料を構成粒子ごとに分離させたり、洗濯物の水気を切ったり、疑似的な重力を感じさせることができます。

 

 

 

・回転運動器は、力学的エネルギーが回転弧に対して働く器械だよ
・慣性モーメントや遠心力などを利用するよ
 

さらに知りたいなら…

逆境経営(2014年)
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獺祭の製造酒造の社長が記した、製造と経営の試行錯誤の記録です。遠心分離機などを導入して革新を図ろうとしていたようです。

遠心分離機には直接関係ありませんが、たまにはこうした悪戦苦闘の記録を読むと、何かと勉強になるのでおススメです。

 

つまり…

回転運動器とは

 その力学的エネルギーが回転弧に対して働く、慣性モーメントや遠心力などを利用する器械

という技術要素・個体の総称なわけです。

 

ハンマーの動きも、言われてみればたしかに、回転運動に属するのぉ。

歴史のツボっぽくいうと…

前期旧石器時代(約330万年前) 石器が使用される。

79年頃 イタリアのポンペイで鉄製の釘抜きハンマーが使用される。

1894年 スウェーデンの発明家グスタフ・ド・ラバルがミルクセパレータを開発する。

1920~1930年代 スウェーデンの化学者テオドール・スヴェドベリが

        現代的な遠心分離機を開発する。

 

 

<参考文献>(2019/02/11 visited)

慣性モーメント(かんせいモーメント)とは? 意味や使い方 - コトバンク
精選版 日本国語大辞典 - 慣性モーメントの用語解説 - 〘名〙 (モーメントはmoment) 軸のまわりを回転する物体の慣性の大きさを表わす量。回転を変えようとするとき、それに抗する性質の大小を表わすもので、物体の各部分の質量と、回転軸からその部分までの距離の二乗との積で表わされる。
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