簡単にいうと…
熱電変換素子とは
熱を電気へ変換する
技術要素です。

詳しくいうと…

熱電変換素子は、だいたい右図のようなチップ状の形をしています。
両側面の温度差によって電流を生み出す発電する電子回路のパーツです。
どうやってそのようなことが可能になるのか、中身を覗いてみましょう。
構造と仕組み

左図は熱電変換素子の断面図です。
加熱・冷却される両側面の電極、そのあいだにN型半導体とP型半導体が挟まっています。

両側面の温度差により、各半導体内の自由な電子/正孔が冷却側へと集まってきます。
この際、加熱側と冷却側とのあいだで電位差が生まれ、電流が回路内で生じるようになるのです(ゼーベック効果)。

以上のように熱電変換素子は、温度差によって電子と正孔の位置を偏らせることで上手く熱から電気へ変換します。熱→電気への変換効率は7%前後~10数%程度と低いですが、その小回りの良さ(小型軽量・低メンテナンス費・長寿命)を活かして、工場用装置や自動車エンジンにおける排熱発電に向け、研究開発が進められています。

さらに知りたいなら…
熱電発電 技術と設計法(2019年)
(←画像クリックでAmazonサイトへ)
専門書寄りの書籍となります(熱電変換素子はまだ研究開発中で実用途上ゆえ、わかりやすい図解本はあまりなさそうですね)。内容はこちらのサイトをご覧ください。
つまり…
熱電変換素子とは
物体内の温度差を電位差へ導いて、熱を電気へ変換する
技術要素なわけです。
日本の夏は蒸し暑いが、家の外壁のいたるところにこの発電チップを張り付けて、エアコンの電気代の足しにならんかのぉ。
歴史のツボっぽくいうと…
- 1821年ゼーベック効果の発見エストニアの物理学者トーマス・ゼーベックが、金属棒の内部に温度勾配があるとき両端間に電圧および電流が発生するゼーベック効果を発見する。
<参考文献>(2019/08/22 visited)

https://home.komatsu/jp/company/tech-innovation/report/pdf/190329_09.pdf
