この用語のポイント
簡単にいうと…
ヘアドライヤーとは
熱源にファンを吹かせて温風を発生させる
という技術個体です。
人間やペットの濡れた毛髪を乾かしたり、髪型をセットするのに用いられます。
詳しくいうと…
構造と仕組み
ヘアドライヤーは、熱々の熱源(主に電熱器)にファンの風をあてることで、温風を生み出す装置です。
ファンは電気モーター駆動、電熱器も電気を通すことで熱を生じさせる抵抗加熱式が利用されます。
コンセントを差して電源を確保したら、あとはスイッチON。このとき、モーターによる回転運動が軸経由でファンを回転させます。
他方、電熱器も加熱され熱々になっています。
この電熱器にファンの冷風が送られると、冷風が電熱器の熱を奪ってそのまま出口へ逃走します。
出口を抜ける頃には、ファンの風はすっかり温風になっているというわけです。
以上のようにヘアドライヤーは、電熱器をファンの風にあてて温風を生み出すことで、今日もわたしたちのお風呂あがりの髪の毛を乾かしたり、お出掛けする前に髪型をセットさせてくれるのです。
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つまり…
ヘアドライヤーとは
熱源にファンを吹かせて熱を奪い、温風を発生させる
という技術個体なわけです。
わしの体毛も、これでふさふさになるのかのぉ?
歴史のツボっぽくいうと…
- 1890年シート型ヘアドライヤーフランスの美容師アレクサンダー・ゴッドフロイが
自身の美容院用にガスストーブ式シート型ヘアドライヤーを発明する。
- 1905年ニクロム線
アメリカの技術者アルバート・マーシュが
電気抵抗が大きく電熱器に利用可能なニクロム線を開発する。
- 1911年ヘアドライヤーの特許アメリカの発明家ガブリエル・カザンジアンが
送風式ドライヤーの特許を取得する。
- 1915年頃ヘアドライヤーが一般販売
アメリカのNational Stamping & Electricworks社が
一般消費者向けのヘアードライヤーを販売。過熱・漏電等が問題化する。
<参考文献>(2019/03/09 visited)