簡単にいうと…
放送網とは
一方向かつ広域的に無線配信を行なう
通信ネットワークです。
テレビ放送網やラジオ放送網があります。
詳しくいうと…
小学生の頃、放送委員会という花形の役割がありました。お昼休みの時間に、学校の放送室でマイクに向かって喋り、音楽をかける、いわばラジオDJ気分になれる委員会活動です。
放送委員会になりたい生徒たちは大勢いましたが、なぜそれほど人気だったかというと、自分の声を通して全校生徒へ影響を及ぼすことができる、その特権的な機能的役割にあります(テレビ局のアナウンサー職が人気なのと似ていますね)。
放送網とは、そうした一方向かつ広域的に影響を及ぼすための大掛かりな仕掛けです。
放送網の種類
放送網には、主に以下の種類があります:
・テレビ放送網
・ラジオ放送網
1つひとつ見てゆきましょう。
テレビ放送網
テレビ放送網は、映像と音声をテレビ受像機へ電波経由で届ける放送網です。
地上の送信所&中継所を経由する地上波だけでなく、人工衛星(BS/CS)経由でも電波が届けられています。
ラジオ放送網
ラジオ放送網は、音声のみをラジオ受信機へ電波経由で届ける放送網です。
テレビ受像機よりもラジオ受信機のほうがコンパクト&安価なので、家庭だけでなく、外出先や災害時にもよく利用されます。
以上のように放送網は、テレビ/ラジオ局-送信所&中継所(or 人工衛星)-テレビ受像機 or ラジオ受信機という一連の設備によって、ある情報を一方向・広域的かつリアルタイムに配信する仕掛けであり、わたしたちにとって日々当たり前になった環境なのでした。
さらに知りたいなら…
地デジ受信機のしくみ(2010年)
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少々専門的ですが、詳しくテレビ放送の技術を知りたい方向けになります。目次はこちらのサイトをご覧ください。
つまり…
放送網とは
一方向かつ広域的に無線配信を行なう
通信ネットワークなわけです。
放送網の中では、不特定多数のひとびとが、同じ情報を同じタイミングで受け取り続けておる。ある意味、共同体の条件のひとつじゃな。
歴史のツボっぽくいうと…
- 1897年ブラウン管の発明ドイツの物理学者フェルディナント・ブラウンが、テレビの受像に用いるブラウン管を発明する
- 1900年無線電話の登場カナダ生まれの技術者レジナルド・フェッセンデンが、世界で初めて音声を電波に乗せる
- 1911年テレビ送受信の実験ロシアの科学者ボリス・ロージングが、ニプコー円盤とブラウン管を用いてテレビの送受信実験を公開する
- 1925年日本初のラジオ放送日本のNHKがラジオ放送を開始する
- 1932年テレビ放送の開始イギリスで世界初の定期試験放送が開始される
- 1950年日本で電波3法施行日本で電波法、放送法、電波監理委員会設置法の電波3法が施行される
- 1953年日本でテレビ本放送が開始日本のNHKがテレビの本放送を開始する