簡単にいうと…
飼料とは
家畜動物に与える餌
という自然加工物です。
詳しくいうと…
家畜動物も、人間や栽培植物と同じように、餌を食べて生育させられます。
ただ、家畜動物の消化器官は、人間の消化器官よりも強力で、人間が食べられない物も食べて栄養源にすることができます。
こうした家畜へ与える餌は、飼料と呼ばれています。
・穀物
…トウモロコシ、麦類など。
・イネ科牧草
…細長い葉っぱです。
・マメ科牧草
…小さな葉っぱです。
これら飼料は、一般に、サイロと呼ばれる貯蔵タンクで細かく砕かれた状態で保存・発酵され、長持ちさせた状態にしてから餌として与えられます。
飼料はめぐりめぐってわたしたち人間の口にするものとなるため、日本では飼料安全法によってその製造ルールが定められています。
また、これら飼料のうちトウモロコシや麦類といった穀物は、調理すれば人間でも食用可能です。この点で農業は、多くの労力と資源を投じて、穀物を肉へと変換し、わたしたちの食べる物をグレードアップしていると言えます。
ちなみに、家畜動物の体重を1kgアップさせるのに必要な飼料は、鶏だと2kg、豚だと3kg、牛だと7kgです。これら家畜動物をさらに人間たちが食していることを考えれば、たくさんの植物たちの犠牲の上に動物の生存が成り立っていることがわかります。
以上のように飼料は、わたしたちが普段食する家畜動物たちの肉・乳・卵の、さらにその先のエネルギー源として、今日の食生活を支えてくれているのでした。
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つまり…
飼料とは
家畜動物に与える餌
という自然加工物なわけです。
いまの日本は、飼料をほとんどすべて海外輸入に頼っておる。国産の肉もエネルギー源は海外産だということじゃ。
歴史のツボっぽくいうと…
- 紀元前5,000年前頃牧畜の興り古代エジプトで、牧畜が行なわれる
<参考文献>(2019/12/21 visited)
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/tikusan/bukai/h2601/pdf/10_data10.pdf