#2020/09/17 縦割りが生じるくらい、『行政機関』はたくさん分かれていたりします。

自然加工物

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簡単にいうと…

自然加工物とは

 加工された自然物

という生産された技術のことです。

詳しくいうと…

自然加工物のある風景

生物はみな、気が付いたら生きていました。

気付いたときにはもう、これこれの体と器官を備え、こういう生息環境にいて、そこにはこんな物質やあんな生物たちがいました。

これら所与の条件を割り振られて、生存がスタートしました。

 

こうして周囲を散策しているうち、自身の生存に役立つ物質や他の生物を見つけ出してゆき、あるものは家の材料にし、あるものはかみ砕いて食料にしてゆきます。

この利用物のなかには土や泥もあれば、鉱物もあり、また多種多様な植物や他の動物たちも含まれています。

 

そのうち、ホモ属と呼ばれる生物たちは、あるものを燃料にして火を用い、あるものは怪我や病気を癒す薬品として扱うようになってゆきました。

彼らはやがて、肥沃な土壌で新たに植物を栽培し、野生動物たちを家畜し手なづけて、材料・食料・薬品・労働力の新たな供給源を自ら確保してゆきます。また、高温の火をおこすことで、鉱物を溶かして目的の金属成分のみを抽出したり、土で固めた器を焼いたりしはじめました。

 

こうして1万年後の今日、わたしたちは変わらず、鉱物・植物・動物たちを加工することで、必要な材料・食料・燃料・薬品を得て日々の生活を送っています。

それら自然加工物とその原料である自然物は、現に、わたしたちの物質生活を構成する全てです。

わたしたちのシェルターである家やビルの骨組み材料は樹木や鉱物であり、衣服は植物や動物の毛から織られています。料理食材は植物や動物であり、それらは天然ガスを燃料に加熱されてわたしたちの日々の化学エネルギー源となります。自動車飛行機といった乗り物のエンジンは大量の石油を日々燃焼させて動いており、医薬品化粧品、塗料、触媒、洗剤農薬なども元をたどれば植物や、かつて動植物だった石油から得られているのです。

 

「自然」というイメージの称揚は、200年前から今日まで続いてきました。それほどまでに世界各地の都市部では緑を見る機会が少なくなってきたのです。それにもかかわらず、わたしたちの生活を構成するあらゆる物質が元は鉱物・植物・動物であり、そうした自然物を搾り取って今の生活があり、併せて自然環境の減少も生じてきたことを考えると皮肉なものです。ある人物はこの事態を評して、「人間たちは森林を切り倒して都市をつくり、そこを”緑の街”と名付けた」と皮肉っています。

 

この点について大事なことは、”わたしたちホモ・サピエンスは加工された自然物に囲まれている”、という自覚を持つことのように思われます。たとえホモ・サピエンスたちの考える鋳型に沿って成形されていたとしても、自然物であることに違いはありません。たとえばいまあなたの眺めているディスプレイの液晶材料だって、もとは地下深くで眠っていた動植物たちの有機物質なのです。

思いを馳せること、想像力を広げること、それによって人工環境は、自然環境の一部であることに気付きます。しかも地理的に包摂されているというだけでなくその構成物質についても自然環境の血族であることを認識するなら、毎日見慣れたわたしたちの生活環境に対する見方は一変します。鉱山やジャングルに人の手が加わって開発されるにつれて、それと同時並行的に、わたしたちの街は鉱山化し、ジャングル化しているのです。こんな不思議なことはありません。

 

こうして、わたしたちの生息環境はいまや、しかし太古の昔から、自然物のモザイクで出来ていることがわかります。このモザイクの組み合わせパターンを、ホモ・サピエンスたちはいまも発明しつづけているのです。

このような自然=人工観は、人工と自然とのあいだに不可逆性・断絶性を前提とする考え方、たとえば「自然は労働を介して人工物へと不可逆的に変化する」とか、「人間の目的意識にもとづく技術は、生物一般の自然な本能的行動とは本質的に異なる」などの考え方、およびそうした自然観に立脚する「自然にやさしく」キャンペーンと対立します。

<自然>という概念は、人間の目的意識に則る加工の”対象概念”である以前に、人間含めた生物一般の活動・環境の”構成概念”だと考えるためです。

<自然>という構成概念が、対象概念へとすり替わることで、「自然を守ろう」「自然にやさしく」などの錯乱したフレーズが発生してきます。しばしば批判されることですが、自然を守ったりやさしくしたり、いつのまにホモ・サピエンスはそこまで偉くなったのでしょうか?

自然加工物の種類

ともあれ、こんな自然加工物には、大きくわけて以下の種類があります:

 ・材料

 ・食料

 ・燃料

 ・薬品

 ・栽培植物

 ・家畜動物

 

1つひとつ概観してゆきましょう。

材料

材料とは、自然加工物を主に構成する物質です。

無機物である土・岩石・鉱石を、混淆/溶融することで、無機素材である粘土・合金コンクリートガラスなどが作られます。

また、有機物である植物・動物・原油を、採取/生成/梳毛/化学合成することで、有機素材である植物材・樹脂繊維・皮革・羽毛・液晶などが作られます。

材料には、これら素材に加えて、これら素材同士をくっつける接着剤も含まれます。

 

材料
材料とは、加工品を主に構成する物質だよ

食料

食料とは、生物とりわけホモ・サピエンスの化学エネルギー源となる物質です。

品種改良された動植物から採取された食材、それら食材が加熱・発酵などで調理された加工食品、その調理の際に加えられる食品添加物などの種類があります。

 

食料
生物とりわけホモ・サピエンスが化学エネルギー源として摂取する物質だよ

燃料

燃料とは、燃焼反応の基体となる物質です。こうして生まれる火は、熱源・動力源・光源として利用されます。

その物質形状に応じて、固体燃料液体燃料気体燃料に大別されます。

 

燃料
燃焼反応を生じさせる基体物質だよ

薬品

薬品とは、その物性・組み合わせによる化学反応・生物に対する化学反応が人間の役に立つ物質のことです。

人間の役に立つその性質に応じて、工業薬品、医薬品・化粧品・農薬、染料顔料・洗剤などの種類があります。

 

 

 

薬品
化学物質のうち、物性、組み合わせによる反応、生物に対する反応が、人間の役に立つものだよ

栽培植物

栽培植物とは、人間によって生育され人間の役に立つ植物のことです。

栽培植物それ自体である農作物と、それら農作物の栄養源になる肥料が関係しています。

 

栽培植物
人間によって育てられ、人間の役に立つ植物だよ

家畜動物

家畜動物とは、人間によって生育され人間の役に立つ動物のことです。

家畜動物それ自体である家畜と、家畜の栄養源になる飼料が関係しています。

 

 

家畜動物
人間によって育てられ、人間の役に立つ動物だよ

 

 

・自然加工物とは、加工された自然物だよ
・材料、食糧、燃料、薬品、栽培植物、家畜動物などの種類があるよ
 

さらに知りたいなら…

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最後は進化論の観点からの1冊です。
野生動物がいかにして家畜動物へ進化(品種改良)されるにいたったのかを、代表的な家畜動物について説明しています。あわせて、人間社会が家畜によって被った影響関係も伝えているようです。
学術的な視点から、家畜という生物を眺めたい方向けとなります。

 

つまり…

自然加工物とは

 加工された自然物

という生産された技術なわけです。

 

自然加工物は幅広い種類があるのぉ……目がくらむ思いじゃわぃ。

歴史のツボっぽくいうと…

【材料】

  • 紀元前8700年前頃
    金属の利用
    メソポタミア地方で、紀元前8700年前頃の純銅製ペンダントが出土される

  • 8000年前~6500年前頃
    織物の発明
    西南アジアやエジプトで、麻や綿などの植物繊維を用いた織物が発明される

  • 5000年前頃
    毛織物の発明
    メソポタミア地方で、羊毛を用いた毛織物が発明される

  • 4000年前頃
    絹織物の発明
    中国で、蚕の分泌物である絹を用いた絹織物が発明される

  • 紀元前40世紀頃
    乳香の利用
    エジプトの墳墓で、香料として用いられる乳香(ムクロジ目カンラン科ボスウェリア属の樹木から取れる樹脂)が発見される

  • 紀元前15~13世紀頃
    没薬の記述
    旧約聖書『出エジプト記』に、聖書を清めるための香の調合材として、没薬(ムクロジ目カンラン科コンミフォラ属の樹木から取れる樹脂)が記述される

  • 紀元前5500年前頃
    精錬の開始
    ペルシャで、銅鉱石を加熱して銅元素を抽出する精錬が行なわれる

  • 紀元前4000年前頃
    膠の接着剤
    古代中国で、膠が接着剤として利用される

  • 紀元前3800年前頃
    アスファルトの接着剤
    古代メソポタミアで、天然アスファルトが接着剤として利用される

  • 紀元前3600年前頃
    銅合金の発明
    メソポタミア地方で、銅-錫合金(青銅)が発明される

  • 紀元前2500年前頃
    製鉄の普及
    アナトリア半島(現在のトルコ周辺地域)で製鉄技術が普及する

  • 紀元前2250年前頃
    ガラスの製造
    メソポタミア地方(現在のシリア)で、本格的なアルカリ石灰ガラスが製造される

  • 紀元前1400年前頃
    鉄合金の発明
    ヒッタイト帝国(現在のトルコ周辺地域)で、鉄に炭を添加した鉄合金(鋼)が発明される

  • 紀元前8~紀元後5世紀
    古代ローマでのコンクリート利用
    古代ローマ帝国で、水道や、ドームや公衆浴場などにコンクリートが用いられる。

    古代ローマ帝国崩壊後、その製法の多くは産業革命時代まで失われたとされる。

  • 紀元前1世紀頃
    吹きガラス製法の確立
    メソポタミア地方(現在のシリア)で、吹きガラス製法が確立する

  • 1670~1690年頃
    カリグラスの製造
    ボヘミア地方でカリグラスが製造される。

  • 1678年
    クリスタルガラスの製造
    イギリスでラベンズクロフトが、鉛クリスタルガラスの特許を取得する

  • 1756年
    コンクリートの再考案
    イギリスの技術者ジョン・スミートンが、水で固まる石灰を使用したコンクリートを考案する。

  • 1824年
    ポルトランドセメントの発明
    イギリスの技術者ジョセフ・アスプディンが、今日の代表的なセメントであるポルトランドセメントを発明し、1840年代に実用化する。

  • 1835年
    合成樹脂の発見
    ドイツの化学者ユストゥス・フォン・リービッヒとアンリ・ヴィクトル・ルニョーが、有機物の一種で単量体(モノマー)である塩化ビニルを発見する

  • 1867年
    鉄筋コンクリートの発明
    フランスの庭師ジョセフ・モニエが、鉄筋によって補強したコンクリート製の植木鉢について特許を取得する

  • 1870年
    合成樹脂の商業化
    アメリカの発明家ジョン・ウェズリー・ハイアットが、象牙に代わるビリヤード球の原料として、合成樹脂の一種であるセルロイドを実用化する

  • 1872年
    合成樹脂接着剤の発明
    ベルギー生まれの化学者レオ・ヘンドリック・ベークライトが、接着剤として利用できる合成樹脂「ベークライト」を発見する

  • 1935年
    化学繊維の発明
    アメリカの化学者ウォーレス・カロザースが、世界初の合成繊維であるナイロンを発明する

 

 

【食料】

  • 約100万年前
    加熱調理のはじまり
    食材を火に直接かけたり、焼石で間接的に加熱する調理が行なわれる

  • 約3万年前
    パン製造の痕跡
    すりつぶした植物の根を、水に混ぜて焼き上げた、一種のパンがつくられる

  • 紀元前23,000年前頃
    農業の興り
    イスラエル・ガリラヤ湖畔で、農耕の痕跡(各種の麦)が発見される

  • 紀元前10,000年前頃
    稲作の興り
    中国・長江流域で、稲作を中心とする農耕の痕跡が発見される

  • 紀元前5,000年前頃
    牧畜の興り
    古代エジプトで、牧畜が行なわれる

  • 1947年
    食品添加物の法的定義
    日本の食品衛生法で、食品添加物が「食品の製造の過程において又は加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう」と定義される

 

 

【燃料】

  • 約30万年前
    炭の利用
    日本の約30万年前の遺跡から炭が発見される

  • 紀元前4世紀
    石炭の利用
    古代ギリシャの哲学者テオプラストスの記録に、石炭が鍛冶屋の燃料として用いられたと記述される

  • 4世紀頃
    石油の採掘
    中国で、石油の採掘にかんする記述が残る

  • 7世紀頃
    火薬の発明
    中国の著作で、硝石・硫黄・炭を混ぜた黒色火薬にかんする記述がなされる

  • 9世紀~12世紀
    日本での木炭の普及
    日本の平安時代に、山林部を中心に炭焼きが広く行なわれる

  • 9世紀後半
    荏胡麻油の主流化
    日本で平安時代、離宮八幡宮の宮司が荏胡麻の搾油機を考案し、神事の灯油(ともしびあぶら)として利用される。

  • 12世紀
    エタノールの抽出
    イタリアのサレルヌスが、エタノール蒸留を発案したとされる

  • 16世紀
    森林資源の枯渇
    イギリスで、製鉄用途の木炭需要の高まりにより、森林伐採が深刻化する

  • 17世紀
    菜種油の主流化
    日本で、菜種油や綿実油が灯火用燃料として主流となる。

  • 18世紀
    石炭の工業利用
    産業革命に伴い、石炭の利用が急増する

  • 1821年
    天然ガス田の発見
    アメリカのウィリアム・ハートが、ニューヨーク州フレドニアで天然ガス田を発見。その後フレドニアガス灯社が設立される

  • 1859年
    近代油田開発のスタート
    アメリカのエドウィン・ドレークが、機械掘りで油田を開発する

  • 1863年
    石油企業の登場
    アメリカの実業家ジョン・D・ロックフェラーが、スタンダード石油社を設立する

  • 1876年
    ドイツの発明家ニコラウス・オットーが、ガソリンで作動する内燃機関(ガソリンエンジン)を発明する

  • 1910年
    石油ガスの精製
    アメリカの化学者ウォルター・O・スネリングが、石油ガスの精製に成功する

  • 1942年
    最初の原子炉での実験
    イタリア生まれの物理学者エンリコ・フェルミが、移住先のアメリカで、世界最初の原子炉「シカゴ・パイル1号」を完成させ、原子核分裂の連鎖反応の制御に史上初めて成功する。

  • 1954年
    最初の原子力発電所
    ソビエト連邦(現・ロシア)のオブニンスク原子力発電所が、原子力発電所としては世界で初めて運転を開始する。

 

 

【薬品】

  • 40万年前頃
    顔料の利用
    黄土や酸化鉄などの顔料が、身体への装飾目的で利用される

  • 紀元前4000年頃
    薬用植物の記述
    メソポタミア文明で、薬用植物の名を記した粘土板が記される

  • 紀元前3000年代頃
    石鹸の利用
    動物の肉を焼く際にしたたり落ちた脂肪と、薪の灰の混合物に雨が降り、アルカリ成分による油脂の鹸化が生じて、石鹸が発見されたと考えられる

  • 紀元前1200年代
    絵画の中の化粧
    古代エジプトで、人々が目や唇に化粧をしている絵画が残される

    ツタンカーメンの黄金のマスクでは、ラピスラズリを原料とするアイラインが目の周囲に描かれている

  • 紀元前1200年頃
    貝紫の利用
    地中海近辺のフェニキア人が、アッキガイ科の巻貝の粘液から貝紫(紫色)の顔料を抽出する

  • 紀元前頃
    農薬の利用
    古代ギリシャや古代ローマで、殺虫成分のあるさまざまな植物を煮出した液体やワインに、播種前の種子が漬けられる

  • 1世紀頃
    『博物誌』での石鹸
    古代ローマの博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスが、その著作『博物誌』において、ゲルマン人とガリア人が石鹸を用いていることを記述する

  • 1~2世紀頃
    薬物書の登場
    古代中国で、薬物書の古典『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』が記される

  • 1~2世紀頃
    薬学書の登場
    古代ギリシャの薬物学者ペダニウス・ディオスコリデスが、系統的な薬学誌『マテリア・メディカ』を記す

  • 2世紀
    クリームの開発
    ギリシャの医師ガレノスが、コールドクリームの原形を開発する

  • 7世紀頃
    アカネによる染色
    日本の奈良時代に、アカネ科の多年草アカネが鮮やかな赤色(茜色)の染料材料として用いられる。

    のちの17世紀、昆虫学者ジャン・アンリ・ファーブルが、このアカネ染色法で特許を取得する。

  • 12世紀頃
    カリ石鹸からソーダ石鹸へ
    地中海沿岸を中心に、生石灰を用いる従来のカリ石鹸に代わり、オリーブ油を用いるソーダ石鹸が広まる

  • 15世紀頃
    画家たちの顔料探求
    ヨーロッパの画家たちの用いる青色絵具として、高価だったラピスラズリ原料に代わり、アズライト(藍銅鉱)やインディゴ(コマツナギ属の植物)が利用される

  • 16世紀頃
    白粉の流行
    中世ヨーロッパで、虚飾を罪と考えるキリスト教教会の権力が弱まった宗教革命の時期に、顔に蜜蝋を塗り、その上に白粉をはたくという化粧法が流行する

  • 1800年代
    新たな農薬の登場
    ロシア近辺のコーカサス地方で、除虫菊やデリス根の殺虫成分が知られるようになる

  • 1804年
    近代薬学の幕あけ①
    ドイツの薬剤師F.W.セルチュナーが、鎮痛作用のある薬剤モルヒネを、阿片から抽出する

  • 1823年
    触媒の発見
    ドイツの化学者ヨハン・デーベライナーが、白金が空気中の酸素と水素を反応させる触媒であることを発見する

  • 1847年
    手洗いの有効性
    オーストリアの医師ゼンメルワイスらが、医療従事者の手と院内感染との関連を示す。

    アメリカ疾病予防センターはこれを受けて、「病原体の拡散を防ぐのに最も重要な方法は有効な手洗いであることが示された」と報告する

  • 1856年
    ドイツ合成染料の登場①
    ドイツの化学者ウィリアム・パーキンが、ニクロム酸カリウムで酸化させたアニリンの紫色素(モーヴ)で絹や羊毛を染色できることを発見する

  • 1869年
    ドイツ合成染料の登場②
    ドイツの化学者カール・グレーベとカール・リーバーマンらが、アカネ色素のアニザリンを合成する

  • 1873年
    ボルドー液の登場
    フランス・ボルドー大学のミヤルデ教授が、べと病にかかったブドウに硫酸銅と石灰を混ぜた混合物に殺菌作用があることを発見、ボルドー液と呼ばれる

  • 1880年
    ドイツ合成染料の登場③
    ドイツの化学者アドルフ・フォン・バイヤーが、アイの青色色素インディゴを合成する

  • 1897年
    近代薬学の幕あけ②
    ドイツの化学者F.ホフマンが、解熱・消炎・鎮痛作用のある薬剤アスピリン(アセチルサリチル酸)を合成する

  • 1899年
    無毒な白粉の開発
    白粉の原料として従来用いられてきた、有毒の鉛白や水銀に代わり、人体に無害な酸化亜鉛を用いた白粉が開発される

  • 18世紀末
    石鹸の大量生産
    産業革命に伴いアルカリ剤が多く供給され、石鹸の大量生産が可能になる

  • 1916年
    合成洗剤の開発
    ドイツで合成洗剤が開発される

  • 1933年
    家庭用合成洗剤の発売
    アメリカで家庭用の合成洗剤が発売される

  • 1938年
    化学農薬の登場
    スイス・ガイギー社の化学者パウル・ヘルマン・ミュラーが、有機塩素系のDDTに殺虫作用があることを発見、大量に生産可能な有機化合物を殺虫剤として実用化した最初の例となる

  • 1962年
    沈黙の春
    アメリカの生物学者レイチェル・カーソンが、DDTをはじめとする農薬など化学物質の危険性について告発する著作『沈黙の春』を刊行、その後の農薬規制の運動に大きな影響を与える

 

 

【栽培植物】

  • 紀元前23,000年前頃
    農業の興り
    イスラエル・ガリラヤ湖畔で、農耕の痕跡(各種の麦)が発見される

  • 紀元前10,000年前頃
    稲作の興り
    中国・長江流域で、稲作を中心とする農耕の痕跡が発見される

  • 紀元前1万年~3000年頃
    沃土と四大文明の興り
    メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、長江文明などが、栄養分の豊富な肥沃な地域で農業とともに発達する

  • 1798年
    マルサスの人口論
    イギリスの経済学者ロバート・マルサスが『人口論』を発表、食糧供給が人口増加量に追い付かず飢餓が蔓延するとの見方を提示する

  • 8000年前~6500年前頃
    織物の発明
    西南アジアやエジプトで、麻や綿などの植物繊維を用いた織物が発明される

  • 紀元前4000年頃
    乳香の利用
    エジプトの墳墓で、香料として用いられる乳香(ムクロジ目カンラン科ボスウェリア属の樹木から取れる樹脂)が発見される

  • 紀元前4000年頃
    薬用植物の記述
    メソポタミア文明で、薬用植物の名を記した粘土板が記される

  • 7世紀頃
    アカネによる染色
    日本の奈良時代に、アカネ科の多年草アカネが鮮やかな赤色(茜色)の染料材料として用いられる。

  • 9世紀後半
    荏胡麻油の主流化
    日本で平安時代、離宮八幡宮の宮司が荏胡麻の搾油機を考案し、神事の灯油(ともしびあぶら)として利用される。

  • 19世紀
    チリ硝石の発見
    チリで、窒素を豊富に含む硝石が発見される。肥料としても火薬としても利用価値があるため、ヨーロッパが競って輸入を図る。

  • 1906年
    ハーバー・ボッシュ法の開発
    ドイツの化学者フリッツ・ハーバーとカール・ボッシュが、肥料原料となる窒素化合物であるアンモニアの製造に初めて成功する

 

 

【家畜動物】

  • 紀元前8000年頃
    羊・山羊・豚の誕生
    西南アジアで、野生種だったムフロン・パサン・イノシシが家畜化され、それぞれヒツジ・ヤギ・ブタへと品種改良される

  • 紀元前6000年頃
    牛の誕生
    西南アジアやインドで、野生種だったオーロックスが家畜化され、ウシへと品種改良される

  • 紀元前5,000年前頃
    牧畜の興り
    古代エジプトで、牧畜が行なわれる

  • 紀元前4000年頃
    馬・驢馬の誕生
    ウクライナでウマが、エジプトでロバが、それぞれ家畜化される

 

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