簡単にいうと…
気体燃料とは
燃焼反応を生じさせる基体物質のうち、気体状のもの
という自然加工物です。
詳しくいうと…
気体燃料の特徴
気体燃料のメリットは、パイプによる連続供給が可能である点です。たとえば天然ガスは、道路下のガス管を伝って各家庭へ供給されており、このおかげでガスコンロの栓をひねるといつでも着火できるわけです。
また燃焼後に灰や黒煙を出さないため、配管設備さえあれば小回りの利く燃料といえます。
気体燃料は、そのままだと密度が低く気体面積に対して少量ゆえ、輸送や保管に適するよう液体化(液化)されることが多いです。
気体燃料の種類
気体燃料には、主に以下の種類があります:
…石油同様、動植物の死骸が気化して出来た化石燃料です。主要成分はメタンで、その液化天然ガスはLNG(Liquefied Natural Gas)と略されます。都市ガスとして、ガス管を通して各家庭へ供給されています。
・石油ガス
…油田・ガス田や石油精製施設から生じる副産物のガスから成り、主要成分はプロパン・ブタンです。プロパンガスとも呼ばれ、その液化石油ガスはLPG(Liquefied Petroleum Gas)と略されます。液化状態のままボンベで各家庭へ供給され、実際の利用時に気化されます。
・水素
…可燃性の気体で、燃やしても水以外の排出物を残さない、天然資源の少ない国でも抽出が可能、次世代の気体燃料として開発が進められています。現在はロケットの推進剤に用いられるほか、自動車用燃料としても注目されています。
・ジメチルエーテル
…人工的に合成された可燃性の気体で、水素同様、燃やしても硫黄酸化物を排出しない、天然資源の少ない国でも合成が可能になりうる、といった利点から、次世代の気体燃料として開発が進められています。
以上のように気体燃料は、配管設備さえあれば灰・黒煙を伴わずに燃焼できるため、扱いにさえ注意すれば小回りの利く燃料といえます。こうして今日もわたしたちの台所のガスコンロは好きなときに火を噴き、料理ができるというわけです。
さらに知りたいなら…
つまり…
気体燃料とは
燃焼反応を生じさせる基体物質のうち、気体状のもの
という自然加工物なわけです。
歴史のツボっぽくいうと…
- 1821年天然ガス田の発見アメリカのウィリアム・ハートが、ニューヨーク州フレドニアで天然ガス田を発見。その後フレドニアガス灯社が設立される
- 1910年石油ガスの精製アメリカの化学者ウォルター・O・スネリングが、石油ガスの精製に成功する
<参考文献>(2019/12/14 visited)