簡単にいうと…
道路とは
ひとや車両が通行する地上の通路
という構築物です。
ここでは舗装路について説明します。
詳しくいうと…
どんなに凸凹道でも、水たまりがあっても、歩くぶんには何とか通行できます。
けれど自動車やバイクにとっては、平坦で丈夫な舗装路でなければとても通行できません。タイヤや車輪がものすごい力で道路を押してゆくことで轍の溝ができたり、雨の日には泥になってしまうような道は、車両にとっては脅威です。
このため、都市国家では古来から道の舗装が国家の一大事業と位置付けられてきました。
舗装路の種類
舗装とは、道路の耐久力を高めるために、石・レンガ・コンクリート・アスファルトなどを敷き詰める加工のことで、そうした舗装された道路のことを舗装路と呼びます。
今日、車両通行用の主な舗装路には次の種類があります。
・アスファルト舗装路
…一般的な舗装路。整形が簡単ですぐ乾く。
・コンクリート舗装路
…頑丈で長寿命。
このうち、アスファルト舗装路について、その構造を覗いてみましょう。
舗装路の構造
アスファルト舗装路は、上層から順に表層–基層–路盤–路床–路体から構成されています。
それぞれの層は、荷重(車両の重量)を下の層へ分散させつつ伝達することで、車両通行に伴う全体的な負荷を軽くする働きがあります。
加えて、最上層の表層には、車両のタイヤがものすごい力で横方向へ引っ張る剪断応力にも耐えらるような素材組成になっています。
以上のように道路は、見かけではわからない強い力を絶えず車両から受け取りながらも、それらを各層が分散して支えることで、凹(へこ)まず、たわまず、快適なドライブを実現しているのでした。
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つまり…
道路とは
ひとや車両が通行する地上の通路
という構築物なわけです。
歴史のツボっぽくいうと…
- 紀元前2600年頃大規模な舗装路古代エジプトで、ピラミッド建設のため石切場から建設現場までの道が石で舗装される
- 紀元前1600年頃セメント舗装路の登場古代ギリシャのクレタ島で、セメントやモルタルを基礎部素材にした石の舗装路が造られる
- 紀元前5世紀頃アスファルト舗装路の登場古代メソポタミアの都市バビロンで、アスファルトとモルタルで詰めたレンガ基礎の上を石で舗装した舗装路が造られる
<参考文献>(2019/10/26 visited)