ヘアドライヤー

技術個体
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この用語のポイント

・熱源にファンを吹かせて温風を発生させるよ

簡単にいうと…

ヘアドライヤーとは

 熱源にファンを吹かせて温風を発生させる

という技術個体です。

人間やペットの濡れた毛髪を乾かしたり、髪型をセットするのに用いられます。

詳しくいうと…

構造と仕組み

ヘアドライヤーは、熱々の熱源(主に電熱器)にファンの風をあてることで、温風を生み出す装置です。

ファン電気モーター駆動、電熱器も電気を通すことで熱を生じさせる抵抗加熱式が利用されます。

 

 

コンセントを差して電源を確保したら、あとはスイッチON。このとき、モーターによる回転運動が軸経由でファンを回転させます。

他方、電熱器も加熱され熱々になっています。

この電熱器ファン冷風が送られると、冷風が電熱器のを奪ってそのまま出口へ逃走します。

出口を抜ける頃には、ファンの風はすっかり温風になっているというわけです。

 
ファンの形状は、上図のような軸流式(軸に沿った形)のほか、遠心式(真横を向いた形)もあります。ファンについては下記用語も参照ください。
ファン
ファンは、回転翼(ブレード)によって空気の吸い込み・送風を行なうよ。

 

以上のようにヘアドライヤーは、電熱器をファンの風にあてて温風を生み出すことで、今日もわたしたちのお風呂あがりの髪の毛を乾かしたり、お出掛けする前に髪型をセットさせてくれるのです。

・ヘアドライヤーは、熱源にファンの風をあてて温風を生み出すよ
・ファンの風が、熱源から熱を奪うことで温風へと変化するよ
 

さらに知りたいなら…

空気調和ハンドブック(2008年)
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この熱交換器の分野は驚くほど関連書籍が少ないのですが、数少ない解説書のひとつです。

ハンドブックではありますが、空気調和について、その思想、熱負荷計算、空気調和計算、熱源装置(熱交換器や冷凍機など)、自動制御方法など、500ページ近くに渡って広く知ることができます(ドライヤーについてはとりたてて扱われていないかもしれませんが)。目次はこちらのサイトをご覧ください。

 
 

つまり…

ヘアドライヤーとは

 熱源にファンを吹かせて熱を奪い、温風を発生させる

という技術個体なわけです。

 

わしの体毛も、これでふさふさになるのかのぉ?

歴史のツボっぽくいうと…

  • 1890年
    シート型ヘアドライヤー
    フランスの美容師アレクサンダー・ゴッドフロイが

    自身の美容院用にガスストーブ式シート型ヘアドライヤーを発明する。

  • 1905年
    ニクロム線

    アメリカの技術者アルバート・マーシュが

    電気抵抗が大きく電熱器に利用可能なニクロム線を開発する。

  • 1911年
    ヘアドライヤーの特許
    アメリカの発明家ガブリエル・カザンジアンが

    送風式ドライヤーの特許を取得する。

  • 1915年頃
    ヘアドライヤーが一般販売

    アメリカのNational Stamping & Electricworks社が

    一般消費者向けのヘアードライヤーを販売。過熱・漏電等が問題化する。

 

<参考文献>(2019/03/09 visited)

ヘアドライヤー - Wikipedia
Hair dryer - Wikipedia
ニクロム - Wikipedia
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