#2020/09/17 縦割りが生じるくらい、『行政機関』はたくさん分かれていたりします。

温石/焼石

技術要素
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この用語のポイント

・熱した石のことで、保温用・調理用に用いられるよ

簡単にいうと…

温石/焼石とは

 保温用・調理用に熱された石

という技術要素です。

 

たんに熱々の石(自然要素)ではありますが、

保温・調理における人類の工夫として、技術要素のひとつに数えます。

詳しくいうと…

温石

平安時代、冬など火鉢から離れたとたん寒さに身震いする時期に、着物の懐に仕舞っておける保温具が生まれました。

それが温石(おんじゃく)です。

炭火などでは熱すぎるし、湯たんぽでは重すぎる。そこでちょうどよい暖かさと軽さを兼ねた石が注目されました。

仕組みは簡単、火鉢などで加熱した石を、布や袋にくるんで、懐に仕舞うだけです。

 

この温石、手軽さもあってか、江戸時代まで使われていたそうです。滑石(かっせき)や蝋石(ろうせき)などが好まれたとのこと。

「懐石」料理の語源は、この温石です。禅寺で修行僧が、寒さだけでなく空腹をまぎらわすためにも温石を懐に入れていたことから、茶席で出される空腹しのぎの料理、ということらしいです。
 

焼石

焼石(やきいし)も、温石と同様、熱された石です。

ただ、今度は料理に用いられます。

汁物の入った器に、この焼石を入れると、熱さで汁が一気に沸騰します。こうして熱々のお汁を頂けるというわけです。

 

この焼石調理法が活きるのは、土器(鍋)のまだなかった旧石器時代あたりでした。鍋もなしに煮炊きや蒸し料理ができるため、古代の遺跡にはしばしば、まとまった焼石(礫群)が見つかります。

現在ではたとえば、秋田県の漁師料理「石焼桶鍋」などでこの焼石調理法が用いられています。また、おしゃれなレストランで、熱された平たい石の上で焼かれるステーキ(石焼きステーキ)なども、この焼石調理法のひとつと考えられます。

 

 

上記でみた保温・調理のほか、温石は漢方医学(温罨法)でも、焼石はサウナなどでも利用されています。熱した石というシンプルな工夫のため、歴史も長く、広い用途で用いられてきました。

 

・温石/焼石は、保温用・調理用などに利用される熱した石のことだよ
 

さらに知りたいなら…

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さすがに温石にかんする書籍が見当たらなかったので、Amazonで人気の温石をご紹介します。

熱湯に数分ひたせば、数十分は温かくなるそうです。マッサージ用途などで使われるとか。プチ岩盤浴気分が味わえるかもしれませんね。

 

つまり…

温石/焼石とは

 保温、調理のほか、医療、入浴などにも利用される、熱された石

という技術要素なわけです。

 

このくらいならわしにも作れそうじゃな。
…と思ったが、わしの住む都市には、そもそも石が落ちておらんのぅ。

歴史のツボっぽくいうと…

  • 旧石器時代~新石器時代
    焼石による料理
    焼石プレートを使ったパンがつくられる。

  • 12世紀頃
    日本で平安時代に、温石が用いられはじめる。

 

<参考文献>

温石 - Wikipedia
温罨法 - Wikipedia
サウナ - Wikipedia
400度に熱した石を投入!秋田の「石焼桶鍋」は、豪快な漁師料理だった│観光・旅行ガイド - ぐるたび
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