簡単にいうと…
金属器とは
有用な形となるよう加工された金属
という制作物です。
詳しくいうと…
金属器の歴史
金属は、木材・岩石・粘土に次いで、人類の一時代をいまも築いている物質です。
とっても硬く、摩耗や腐食に比較的強いため、激しいエネルギーに晒される部品としてなくてはならない材料です。
そんな金属が、天然石としてではなく鋳造されて本格的に利用されはじめたのは、紀元前3500年以降の青銅(銅+錫の銅合金)、そして紀元前1500年以降の鉄(鉄+炭の鋼合金)です。すでにそんな昔から、金属を融かす高温をホモ・サピエンスはコントロールしていました。
以来、金属は私たちの文明生活を根底から支える物質となってゆきます。
金属器の種類
金属器には、たとえば以下の種類があります:
・武器&兵器
・農具&木工具
・機械部品
・電子部品
・構造部材
金属器の材料
多くの場合、金属器に用いられる金属は、鉱山から採掘された天然石のままではなく、その後に他金属と融かし合わされた合金です。
この合金化により、純度を高め、強度や耐食性などの有用な特徴を表出させることができます。
鉄合金、合金鋼、銅合金、アルミ合金、ニッケル合金など、多様な合金がいまも開発されつづけています。
金属器の制作
金属器の制作には、下記3種類が挙げられます:
②切削
③接合
以上のように金属器は、建物の骨組みから電子部品にいたるまで、大小問わず今日の私たちの現代生活が上手く回るよう、あらゆる場面で支えてくれているわけなのでした。
さらに知りたいなら…
つまり…
金属器とは
有用な形となるよう加工された金属
という制作物なわけです。
歴史のツボっぽくいうと…
- 紀元前8700年前頃金属の利用メソポタミア地方で、紀元前8700年前頃の純銅製ペンダントが出土される
- 紀元前5500年前頃精錬の開始ペルシャで、銅鉱石を加熱して銅元素を抽出する精錬が行なわれる
- 紀元前3600年前頃銅合金の発明メソポタミア地方で、銅-錫合金(青銅)が発明される
- 紀元前2500年前頃製鉄の普及アナトリア半島(現在のトルコ周辺地域)で製鉄技術が普及する
- 紀元前1400年前頃鉄合金の発明ヒッタイト帝国(現在のトルコ周辺地域)で、鉄に炭を添加した鉄合金(鋼)が発明される
- 1000~300年前頃日本への金属器輸入日本の弥生時代に、青銅器と鉄器の技術が大陸から伝わる
<参考文献>(2020/05/02 visited)