この用語のポイント
簡単にいうと…
リニアモーターとは
直線(linear)の運動エネルギーを得る電気モーター
という技術個体です。
シャフト(軸)がないというだけで、原理は、じつは他の電気モーターとほぼ同様です。
詳しくいうと…
リニアモーターは、鉄道のほか、物を加工する工作機械や、遊園地のジェットコースターなどで用いられています。あっちへこっちへ物体を動かしてくれます。
工作機械については、同じく直線運動をするボールねじと比べて、摩耗する部分がほぼないため、メンテナンスの容易さが利点です。
構造と仕組み
右図は、直流モーターの模式図です。
左右に永久磁石があり、真ん中の電磁石がそのN極/S極をコロコロ変えることで、軸のまわりを高速回転します。
リニアモーターも、こうした他の電気モーターと同じく、永久磁石と電磁石との吸引・反発を利用して運動します。
左図が、そんなリニアモーターの模式図です。
下部に永久磁石がN極/S極交互に並んでいます。上部には、ガードレールに沿って電磁石があり、これが直線運動することになります。
まず、電磁石のN極/S極が、永久磁石のS極/N極にそれぞれ吸引されるかたちで、ガードレールに沿って前進します。
さらに知りたいなら…
つまり…
リニアモーターとは
永久磁石と電磁石との吸引・反発を利用して、直線の運動エネルギーを得る電気モーター
という技術個体なわけです。
ササッっと動くんじゃろうな。ササッと。磁界を変化させるのに、どんな制御回路を使っているんじゃろうなぁ。
歴史のツボっぽくいうと…
1911年 イギリスのエミール・バチェレットが
磁気浮上リニアモーターに関する特許を取得する。
1934年 ドイツの技術者ヘルマン・ケンペルが磁気浮上鉄道に関する特許を取得する。
1940年代~1970年代 イギリスの工学者エリック・レイスウェイトが
リニアモーターの研究開発を行なう。
1971年 ドイツのメッサ―シュミット・ベルコウ・ブローム社が
初の有人磁気浮上鉄道を開発する。
<参考文献>(2018/12/22 visited)