製造物
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└ロケットエンジン
├ 固体燃料ロケットエンジン
├ 液体燃料ロケットエンジン
├ ハイブリッドロケットエンジン
└イオンエンジン
この用語のポイント
簡単にいうと…
ロケットエンジンとは
燃焼ガスなどの後方噴射による反作用の力を推進力として得る
エンジンの総称です。
ロケットやミサイルの推進機関として広く用いられています。
詳しくいうと…
ここに壁があるとします。手で思い切り押してみましょう。
すると、壁はびくともしませんが、押した手と体のほうが、壁から離れる方向へと反作用の力を受けます。この反作用の力が、ロケットエンジンの推進する仕組みです。
右図のように、燃焼ガス流などを地面へ思い切り吹き付けることで、その反動として、ロケットやミサイルは空を飛ぶことができています。
ロケットエンジンの種類
そんな反作用の力を利用するロケットエンジンには、
以下の種類があります:
燃焼を利用するタイプ:
②液体燃料をつかうもの →液体燃料ロケットエンジン
③上記①②を両方つかうもの →ハイブリッドロケットエンジン
電気を利用するタイプ:
④イオンをつかうもの →イオンエンジン
さらに知りたいなら…
つまり…
ロケットエンジンとは
燃焼ガスや電子などを後方噴射させて反作用の力を受けることで推進力を得るエンジン
の総称というわけです。
ロケットやミサイルなんかの巨体を吹き飛ばすほどの威力、たいしたものじゃな!
歴史のツボっぽくいうと…
10世紀頃 中国で、火槍や火箭(かせん)など、現在でいうロケット花火が使用される。
1903年 ロシア帝国の物理学者・数学者ツィオルコフスキーが、
液体燃料ロケットエンジンを構想する論文を発表する。
1926年 アメリカのロバート・ゴタートが
はじめて液体燃料ロケットエンジンの飛行を成功させる。
1942年 ドイツが液体燃料ロケットエンジンを用いた
V2ロケットミサイルの発射に成功する。
宇宙空間へ到達したはじめての人工物体となる。
1958年 ソ連が液体燃料ロケットエンジンを用いた
スプートニクロケットの発射に成功する。
<参考文献>(2018/09/15 visited)