簡単にいうと…
冷蔵庫とは
箱の中に冷媒を循環させて、庫内の熱を内から外へと逃がすことで
庫内にある、(主に)人間の食糧の腐敗過程を遅らせ、貯蔵期間を長くさせる
技術個体です。
詳しくいうと…
アイスクリームをお店でテイクアウトしたことのある方ならお分かりのように、
箱の中にドライアイスや氷を入れると、箱の中がひんやりします。
冷蔵庫もだいたいそんな仕組みです:
上図のパイプ(竹ではない)の中には、
なぞの物質である「冷媒」が流れています。
熱を排出
この冷媒は、なぞの装置A(コンプレッサー。日本語だと空気圧縮機)を
通り抜けて、とても高圧・高温になります。
庫外(室内)の空気よりとっても熱いため、
この冷媒の熱は外へと逃げてゆきます。
結果、冷蔵庫の置いてある部屋の気温がちょっと上がります。
熱を吸収
さて、庫外へ熱を放出してちょっと温度の下がった冷媒は、
次に装置B(膨張弁)を通り抜けることで、今度は
減圧され、温度がぎゅっと下がります。さっきの高圧=高温とは逆の操作ですね。
これにてお膳立ては整いました。
あとは、ドライアイスの入ったアイスクリームボックスと同じ要領です:
冷凍庫サイドでは、キンキンに冷えた冷媒が、
パイプを通してたくさん庫内を冷やします。
その下の冷蔵庫サイドでは、ほどほどに冷やします。
以上が、冷蔵庫の仕組みです。
詳しくは以下記事も参照ください。
さらに知りたいなら…
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冷凍サイクルとその各構成パーツについて豊富なイラスト付きで分かりやすく学べる1冊。エアコンや冷蔵庫の仕組みにちょっと興味あるなぁ。。。くらいの方にもちょうどよさそうですね。
つまり…
冷蔵庫とは
冷媒が高温&高圧になったり低温&低圧に変化することで、庫内の熱を外部へ移動させる
技術個体というです。
冷凍サイクル? いまの人間たちは、そんな工夫に富んだ因果律で出来た大気環境の中を生きているんじゃな!
歴史のツボっぽくいうと…
- 1748年気化熱の発見イギリスの化学者カレンが気化熱を発見。
- 1803年初期冷蔵庫の発明
アメリカの豪農ムーアが、氷を利用して冷蔵する道具を作成し、これに「refrigerator(冷蔵庫)」と名付ける。
(電気冷蔵庫以降、ムーアのこの道具は「icebox」と再命名される)
- 1820年アンモニア冷却の発見イギリスのファラデーが、液化アンモニアによる冷却を発見。
- 1834年エーテル製氷機の発明
アメリカの発明家パーキンスが、エーテル(有機化合物)を用いた圧縮型の製氷機を作成。
- 1856年エーテル冷蔵庫の開発
オーストラリアのハリソンが、実用的な圧縮型エーテル冷蔵庫を開発。ビール業界・食肉加工業界で利用される。
- 1927年電気冷蔵の普及
アメリカのGE社が製造した家庭用の電気冷蔵庫、100万台以上を生産し一般に広く使われる。
同年、日本の日立製作所が電気冷蔵庫の試作に成功。
- 1928年フロンの発明
アメリカの化学者トマス・ミジリ―が、人体に無害な冷媒「フロン」をアンモニアの代替物として発明。
- 1950年代日本で冷蔵庫が普及日本で、電気冷蔵庫が急速に普及。三種の神器のひとつと呼ばれる。
- 1974年オゾン層破壊の警鐘
アメリカのローランド&モリーナが、フロンなど塩素原子が成層圏で活性化しオゾンを分解すると発表。
<参考文献>(2018/08/11 visited)