簡単にいうと…
織物とは
糸を縦横に組み合わせて作られる布地
という制作物です。
糸状のものであれば、麻や蔓、木綿や絹糸、竹や皮革、あるいは合成繊維など、何でも素材にすることができます。とくに植物性繊維を使った織物は布とも呼ばれます。
詳しくいうと…
たとえば、私たちの部屋にあるカーテンをよく見つめてみましょう。
右図のように、縦の糸と横の糸とのクロスが連続していますね。
こうして互い違いに糸同士を掛け合わせることで丈夫な構造を保つようになります。
これら織物の織り方にはいくつかパターンがあります。
代表的な織り方は、右図の3つです(三原組織)。織り方に応じて頑丈さ・伸縮性・光沢などに差異が生じます。
ちなみに、特定色の糸を織り交ぜることで紋様やパターンをつけることもできます(ex.市松模様)。
そうした紋様は、世界中の各地域ごとに個性があります。中東のペルシャ絨毯、バングラデシュのジャムダニ、インドネシアのバティックなど。多くがユネスコの無形文化遺産に登録されています。
以上のように織物は、その経糸と緯糸の組み合わせによって頑丈であったり柔軟であったりする布地を織り出し、今日も私たちの部屋のカーテンやカーペットやタオル、それにいま私たちの身に着けている衣服たちを、構成してくれているわけなのでした。
・織物とは、糸を縦横に組み合わせて作られる布地だよ
・縦横に織る際のパターンや、特定色の糸を織り交ぜることで、構造特性や文様を変化させることができるよ
・世界中でさまざまな織物が織られてきたよ
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つまり…
織物とは
糸を縦横に組み合わせて作られる布地
という制作物なわけです。
歴史のツボっぽくいうと…
- 8000年前~6500年前頃織物の発明西南アジアやエジプトで、麻や綿などの植物繊維を用いた織物が発明される
- 5000年前頃毛織物の発明メソポタミア地方で、羊毛を用いた毛織物が発明される
- 4000年前頃絹織物の発明中国で、蚕の分泌物である絹を用いた絹織物が発明される
- 1733年前織物の生産性向上イギリスの発明家ジョン・ケイが、経糸の間に緯糸を通す際、それまでの指とは異なり飛び杼(ひ)を用いることで、織物の生産性を大幅に向上させる
- 1785年前織物生産の機械化イギリスの発明家エドモンド・カートライトが、織機の機械化に取り組み、以降多くの特許を取得する
- 19世紀前半自動織機の普及イギリスやアメリカを中心に、自動式織機の機械が普及する
- 1935年化学繊維の発明アメリカの化学者ウォーレス・カロザースが、世界初の合成繊維であるナイロンを発明する
<参考文献>(2020/04/30 visited)
織物 - Wikipedia
基本に戻って考えてみる。織物の三原組織とは? | ApparelX News
織物の三原組織についてお話したいと思います。 まず織物というのはたて糸とよこ糸を直角に交差させ作った布地の事をいいます。 その中で最も基本的なものを三原組織といい、平織り、綾織り(斜文織り)、朱子織りの3つ...