この用語のポイント
簡単にいうと…
遠心分離機とは
強い遠心力をかけて、液体中の粒子などをその重さに応じて分離させる
技術個体です。
ここでは遠心分離機のひとつである、ディスク型ミルクセパレータを例に説明します。
詳しくいうと…
遠心分離機は、液体中のさまざまな粒子をその重さの違いに応じて分離させます。
たとえば、ミルクをこの機械(ミルクセパレータ)にかけると、乳脂肪酸の含有量が異なる2つの液体(クリーム、スキムミルク)に分離されて出てきます。これは、遠心力の働く内部で乳脂肪酸が一方へ移動するためです。
では、その仕組みをみてゆきましょう。
仕組み
左図はディスク型遠心分離機と呼ばれるタイプの内部です。
下部には電気モーターを動力とするスピンドルが、回転ディスクとともに高速回転して遠心力をかけます。
上部には2つの出口パイプがあります。
では、まずミルク(乳脂肪分10%)を上
出口パイプいっぱいまでミルクが内部に溜まりました。
つぎに、遠心分離機のスイッチを入れ、内部を高速回転させます。
すると、角度のついた回転ディスク内で、含有粒子がその重さの違いに応じて左側と右側それぞれへ進みます。左側はスキムミルク(脂肪分~0.5%)、右側はクリーム(脂肪分20%~)と呼ばれます。
こうして遠心分離機は、重い粒子と軽い粒子をその遠心力によって振り分けることで、含有物質割合の異なる複数の液体などへと分離させることができるのでした。
さらに知りたいなら…
つまり…
遠心分離機とは
強い遠心力をかけて、液体中の粒子などをその重さに応じて分離させる
技術個体というわけです。
歴史のツボっぽくいうと…
1894年 スウェーデンの発明家グスタフ・ド・ラバルがミルクセパレータを開発する。
1920~1930年代 スウェーデンの化学者テオドール・スヴェドベリが
現代的な遠心分離機を開発する。
<参考文献>(2019/02/07 visited)