簡単にいうと…
食品添加物とは
食品加工の際に添加する物質
という自然加工物です。
詳しくいうと…
スーパーで買った食品の原材料表示ラベルを見て「なにこれ?」と思ったら、それが食品添加物です。
自分が口にする食べ物のことなので、気になりますよね。
加工食品は一般に、焼いて出来上がり、とはいきません。とくに競争の激しい卸売り加工食品の場合、綺麗な形や色合いや、舌触りや味わい、長い賞味期限、を少しでも改善する開発努力がなされています。
調理品としての最低限の加工(加熱、発酵など)に対して、食品添加物はそうした調理品の色合い・味わい・保存期間などを微調整する目的で添加されます。
食品添加物の種類
食品添加物にはたくさんの種類がありますが、主なカテゴリを1つひとつ見てゆきます:
・甘味料・酸味料・苦味料
…食品の甘味・酸味・苦味を調整します。甘味料には砂糖・オリゴ糖・キシリトール、酸味料にはクエン酸・乳酸、苦味料にはカフェイン・ナリンジンなどが用いられます。
・着色料・発色剤・漂白剤・光沢剤
…食品の色合いを調整します。着色料にはアナトー色素・ウコン色素、発色剤には亜硝酸ナトリウム・硝酸カリウム、漂白剤には亜塩素酸ナトリウム、光沢剤にはシェラック・蜜蝋などが用いられます。
・保存料・酸化防止剤・防菌剤
…食品の腐敗原因になる微生物の発生を抑制する働きがあります。保存料には安息香酸・しらこたん白抽出物、酸化防止剤にはL-アスコルビン酸・カテキン、防菌剤にはイマザリルなどが用いられます。
・増粘剤・安定剤・ゲル化剤
…食品の粘性を高めたりゲル化させます。ゼリー、ジャム、プリン、アイスクリーム、ドレッシングなどに対して、カラギナン・グァーガム・ペクチンなどが用いられます。
・乳化剤
…水と油など、本来交じり合わない物質同士を混淆させる媒介です。マーガリン、清涼飲料水などに対して、グリセリン脂肪酸エステル・サポニンなどが用いられます。
・膨脹剤
…ふくらまし粉、あるいはベーキングパウダーと呼ばれる、食品をフカフカさせるものです。焼き菓子などに対して、炭酸水素ナトリウム(重曹)・グルコノデルタラクトンなどが用いられます。
・調味料
…ダシなどの旨味成分を、化学的に合成したり成分のみ抽出したもので、アミノ酸・核酸・有機酸・無機塩などのグループに分けられます。
・ガムベース
…チューイングガムの基本物質で、酢酸ビニル樹脂などが用いられます。
・栄養強化剤
…栄養成分の強化のために添加されるもので、ビタミン類・ミネラル類・アミノ酸類のグループに大別されます。
・イーストフード
…パン生地や菓子生地に添加される出芽酵母の栄養源全般を指します。窒素・リン酸・カリウムなどが用いられます。
・香料
…食品の香りづけをしてくれます。合成香料としてはアセト酢酸エチル・アセトフェノンなどが用いられます。
上記のほか、麺に弾力をもたせるかんすい、ハムやかまぼこなどすり身の保存に用いられる結着剤、にがりなど豆腐を固める凝固剤なども食品添加物の一種です。
なおこれらの食品添加物は、昔から利用されてきた天然素材からの抽出物だったり、化学合成された有機物・無機物です。
以上のように食品添加物は、わたしたち日頃口にする食品の見栄え・感触・味わい・保存性を良くするために加工食品へ添加される物質全般を指します。主にこれら食品添加物の調整によって、スーパーでわたしたちはそれぞれお気に入りの製品を持つようになるわけです。
さらに知りたいなら…
つまり…
食品添加物とは
食品加工の際に添加する物質
という自然加工物なわけです。
これだけたくさんの食品添加剤がわしらの口にする食品に含まれておるわけじゃ。食品工学とでも呼べそうな調整が入っておるんじゃのぅ。
歴史のツボっぽくいうと…
- 1947年食品添加物の法的定義日本の食品衛生法で、食品添加物が「食品の製造の過程において又は加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう」と定義される
<参考文献>(2019/12/13 visited)