食料

親カテゴリ
スポンサーリンク
スポンサーリンク

簡単にいうと…

食料とは

 生物とりわけホモ・サピエンスが化学エネルギー源として摂取する物質

という自然加工物です。

詳しくいうと…

食料のある風景

食べるという行為は、わたしたちの1日のリズムに深く刻みこまれています。

朝のコーヒー、昼のランチ、午後のお菓子、そして夕食。それに覚醒している間中は飲料を継続的に摂取しています。

しばしば当たり前になっているこの摂食行為ですが、これはお腹がぐぅぐぅ鳴ってうっとおしいから行なうのではなく、わたしたちの体と頭を従来通り機能させるための化学エネルギー源の摂取です。

そこで摂取された水分や栄養素(ex.糖質・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラル)は、わたしたちの消化器官で個々の有機物へと分解され、脳や血管など各器官で吸収されます。この有機物吸収により、今日も脳は神経伝達物質を行き交いさせ、心臓は血液を循環させ、肺は呼吸を反復することができているわけです。

このことを深く理解する簡単な方法は、3日間を水だけで過ごすことでしょう。3日後には、頭が朦朧とし、呼吸は浅く、内蔵も重く感じられます。しばしば言われることですが、ある機能を理解する最善の方法は、その機能を失くしてしまった際の状況を経験することにあります。

食糧の種類

さて、わたしたちホモ・サピエンスの化学エネルギー源である食料は、多様な種類があります。

コンビニには弁当やお菓子が、スーパーには肉や野菜が並んでいます。自宅の台所でもご飯を炊いたり鍋を火にかけたりしますよね。

 

食料は、大別すると以下の種類に分けられます:

 ・食材

 ・加工食品

 ・食品添加物

 

1つひとつ見てゆきましょう。

食材

食材は、原材料となる食料のことです。

それ自体は自然物ですが、この数千年間の農業・牧畜業によって、わたしたちの摂取する動植物の品種はかぎりなく改良されてきており、ほとんど自然加工物と言いうるほどです。

食材は、植物系食材・動物系食材・菌類系食材に大別できます。

 

食材
料理の原材料だよ

加工食品

加工食品は、食材に対して加熱・発酵・パッキングあるいは濾過・醸造などの加工が施された食料です。

わたしたちの日頃摂取する食料の大部分が、この加工食品です。

加熱食品・保存食品・飲料に大別できます。

 

加工食品
加熱・発酵・パッキングなどの調理を施した食材だよ

食品添加物

食品添加物は、食材が加工される際に添加される特定の食料です。

加工食品の色・形・味・香りを整えたり、雑菌の繁殖抑止、異なる材料同士がよく混ざるよう促進したりと、加工食品に対して多種多様な機能を果たします。

たとえば砂糖や酢など、わたしたちが料理をする際に加える調味料も、この食品添加物にカテゴライズされる場合があります。

甘味料・着色料・保存料・増粘剤・乳化剤・香料など、たくさんの種類があります。

 

食品添加物
食品加工の際に添加する物質だよ

 

 

・食料とは、生物とりわけホモ・サピエンスが化学エネルギー源として摂取する物質だよ
・食材、加工食品、食品添加物の種類があるよ
 

さらに知りたいなら…

食料の世界地図(2009年)
(←画像クリックでAmazonサイトへ)

今日の農業・貿易・加工・小売・食料問題など、食をめぐる幅広いテーマについて、豊富なイラストや写真、統計データをもとに俯瞰できます。

わたしたちを支える食のシステムについて学べるおススメの1冊です。目次はこちらのサイトを参照ください。

図解 食の歴史(2012年)
(←画像クリックでAmazonサイトへ)

人類史のさまざまな時代・地域における食事、調理法、調理道具、食習慣などをイラスト付きで幅広く解説する1冊です。

人類と食との長い歴史をひとまとめに理解したい方向けです。目次はこちらのサイトを参照ください。

食糧と人類(2016年)
(←画像クリックでAmazonサイトへ)

有史以来の食糧生産に関する人類史・科学技術史・産業史です。

人類と食糧生産について、より深く理解したい方向けです。目次はこちらのサイトを参照ください。

 

つまり…

食料とは

 生物とりわけホモ・サピエンスが化学エネルギー源として摂取する物質

という自然加工物なわけです。

 

食物摂取の重要性は、わしらの収入に占める食費割合(エンゲル係数)にも表れておるのぅ。収入の20~25%がこれら食料の購入に充てられておるんじゃから、農業・牧畜業・漁業・加工業・卸売業・飲食店はやはり肝心な役割を果たしておるのぅ。

歴史のツボっぽくいうと…

  • 約100万年前
    加熱調理のはじまり
    食材を火に直接かけたり、焼石で間接的に加熱する調理が行なわれる

  • 約3万年前
    パン製造の痕跡
    すりつぶした植物の根を、水に混ぜて焼き上げた、一種のパンがつくられる

  • 紀元前23,000年前頃
    農業の興り
    イスラエル・ガリラヤ湖畔で、農耕の痕跡(各種の麦)が発見される

  • 紀元前10,000年前頃
    稲作の興り
    中国・長江流域で、稲作を中心とする農耕の痕跡が発見される

  • 紀元前5,000年前頃
    牧畜の興り
    古代エジプトで、牧畜が行なわれる

  • 1947年
    食品添加物の法的定義
    日本の食品衛生法で、食品添加物が「食品の製造の過程において又は加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう」と定義される

 

<参考文献>(2019/12/13 visited)

食品 - Wikipedia
食事を構成する栄養素|タニタマガジン | タニタ
食事に含まれる栄養素はそれぞれが重要な役割を持っています。この役割について学び、普段の食事に活かしましょう。タニタ マガジンは、「世界の人々の健康づくり」に貢献するため日々研究を続けるタニタがお届けする、健康に役立つ情報コンテンツです。
エンゲル係数 - Wikipedia
タイトルとURLをコピーしました