この用語のポイント
・力学的エネルギーが周期的に働く器械だよ
簡単にいうと…
周期運動器とは
力学的エネルギーが周期的に働く器械
という技術要素・個体です。
周期運動には、往復運動と回転運動がありますが、ここでは往復運動(振動)に着目します。
詳しくいうと…
力学的エネルギーのさまざまなバリエーションを変奏する運動器のうち、周期運動器は、その運動エネルギーの発生・向きが一定タイミングで反復されるタイプの器械です。
反復の発生には、位置エネルギーや、圧電体に供給される電気エネルギーなどが利用されます。
種類
震える技術(振動の技術)
振動を利用する周期運動器として、振り子、メトロノーム、ブランコ、水晶振動子などがあります。
振動を起こすことで、時間や重力加速度の計測、演奏家や他器械への一定リズムの提供、といった役割を果たします。
・周期運動器は、力学的エネルギーの発生・向きが周期的に生じる器械だよ
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つまり…
周期運動器とは
力学的エネルギーの発生・向きが周期的に働く器械
という技術要素・個体の総称なわけです。
歴史のツボっぽくいうと…
紀元前4世紀 古代ギリシャの哲学者アリストテレスが振り子について記述する。
16世紀 イタリアの物理学者ガリレオ・ガリレイが振り子の等時性を発見、
晩年には振り子時計を設計する。
1657年頃 オランダの物理学者ホイヘンスが振り子時計を発明する。
1851年 フランスの物理学者レオン・フーコーが
フーコーの振り子を用いて地球の自転運動を証明する。
<参考文献>(2019/02/11 visited)
周期運動(シュウキウンドウ)とは? 意味や使い方 - コトバンク
デジタル大辞泉 - 周期運動の用語解説 - 一定の時間ごとに同一の状態を繰り返す運動。単振動・円運動など。