簡単にいうと…
滑走路とは
飛行機が滑走して、離陸や着陸を行なう道
という構築物です。
空港などの飛行場や空母に設置されています。
詳しくいうと…
飛行機が翼に揚力を得て空へ飛び立つには、長い助走が必要です。また着陸をする際にも、一定距離をどうしても走ってから止まることになります。
滑走路は、そうした離陸・着陸を飛行機が行なうための道です。
滑走路の構造
滑走路は複数の地層から構成されています。一番上から、表層、基層、複数素材からなる路盤、そして路床です。
滑走路は安全な離着陸のため、つねに平坦であることが求められます。複数の地層を重ねることで、飛行機の自重や着陸時の衝撃を分散させ、表層が凹まないようにしてくれるのです。
素材としてはアスファルトのほか、コンクリートも用いられます。
滑走路の標示
滑走路の表面には、いろんな標示がペイントされています。
標示によって示されるエリアとしては、ブラストパッド(非常用進入路)やディスプレイスド・スレッシュホールド(離陸時タキシング(=地上移動)用)があります。
その他、正味の滑走路の端を示す標示、滑走路の方角や左右(09なら90℃、Rなら2つある滑走路の内の右手側)、複数の着陸地点、端から数百m地点を示す固定距離線などがペイントされています。
以上のように滑走路は、丈夫な地層やさまざまな標示から構成されており、今日もわたしたちのフライトを支えてくれる重要設備なのでした。
さらに知りたいなら…
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つまり…
滑走路とは
飛行機が滑走して、離陸や着陸を行なう道
という構築物なわけです。
多くの滑走路では、両端のどちらからでも離陸・着陸できるぞぃ。飛行機は向かい風を受けながら離着陸すると燃料効率や安全性などが良くなるから、その日の風向に応じて柔軟に滑走路の利用方向を変えているんじゃな。
歴史のツボっぽくいうと…
- 1909年最初期の空港アメリカのメリーランド州で、技術者ウィルバー・ライトがカレッジパーク空港を開設する
- 1916年最初のコンクリート舗装の滑走路フランスのクレルモンフェランで、最初のコンクリート舗装された滑走路が造られる
<参考文献>(2019/10/31 visited)
http://www.mlit.go.jp/chosahokoku/h21giken/program/kadai/pdf/ippan/ippan1-10.pdf