石油プラットフォーム

構造物
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簡単にいうと…

石油プラットフォームとは

 海底深くの油田・ガス田を掘削・精製する設備を収容した海洋構造物

という構築物です。

石油リグ(装具)とも呼ばれます。

詳しくいうと…

石油プラットフォームの種類

石油プラットフォームには、その構造や用途に応じて

主に以下の種類があります:

 ・固定式プラットフォーム
 ・コンプライアント・タワー
 ・半潜水式プラットフォーム
 ・甲板昇降式プラットフォーム
 ・ドリルシップ式
 ・浮体式生産貯蔵積出設備
 ・緊張係留式プラットフォーム
 ・スパー

以下では、このうち半潜水式プラットフォームを例に説明します。

石油プラットフォームの構造

石油プラットフォームは、海上に浮かぶ巨大な構造物です。

コラム(柱)内のバラストタンク(調節可能な重し)によって浮力を得て、洋上をぷかぷか浮きます。

コラム同士はブレースと呼ばれる補強材によって固定されており、また錨用ワイヤーと接続されることで波に流されずに一か所に留まります。

甲板上には、掘削や石油精製用のクレーンやポンプなど、たくさんの設備が設置されます。

 

 

こうして石油プラットフォームは、本来なら地上に設置する石油・天然ガスの掘削・精製設備をまるごと海上に持ってきて、海底資源を地上へ抽出する役割を担っています。

それによって、わたしたちの走らせる自動車や火力発電所の燃料として、またナイロンやポリエステルの原料として、多方面に生活基盤源を提供する石油・天然ガスを、今日も掘削・精製しつづけてくれているのでした。

 

・石油プラットフォームは、海底深くの油田・ガス田を掘削・精製する設備を収容した海洋構造物だよ
・コラム(柱)やポンツーン(船底)の浮力で浮かんだり、海底上に固定されたりしているよ
・甲板上には石油・天然ガスの掘削・精製設備が搭載されているよ
 

さらに知りたいなら…

石油・天然ガス開発のしくみ(2020年)
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石油プラットフォームの技術面にフォーカスした書籍はかなり少ないようで、こちらの書籍も資源調査や開発計画など、あくまで石油・天然ガス開発の主にビジネス面にフォーカスした1冊です。

がっつりこの分野を学ばれたい方向けになります。目次はこちらのサイトをご覧ください。

 

つまり…

石油プラットフォームとは

 海底深くの油田・ガス田を掘削・精製する設備を収容した海洋構造物

という構築物なわけです。

 

普段意識することはすくないが、こうしたエネルギー関連設備が地底や海底から石油を採ってきてくれているおかげで、わしらの合成樹脂衣服や自動車燃料、電気を生み出す火力発電所の燃料が供給されているんじゃから、わしらの生活をまさに支えてくれているわけじゃな。現代生活の命綱とも言えるのぉ。

歴史のツボっぽくいうと…

  • 1938年
    世界初の海上石油プラットフォーム
    アメリカのスペリオル石油会社が、メキシコ湾岸の油田上に世界初の石油プラットフォームを建設する

  • 1942~1943年
    海上要塞の建造
    第二次世界大戦中、イギリスの陸軍・海軍が、テムズ川・マージ―川河口に、海上要塞「マンセル要塞」を建造、その後の石油プラットフォームの構造に影響を与える

 

 

<参考文献>(2019/11/09 visited)

石油プラットフォーム - Wikipedia
Oil platform - Wikipedia
半潜水艇 - Wikipedia
バラスト - Wikipedia
ポンツーン - Wikipedia
Maunsell Forts - Wikipedia
http://www.jdc.co.jp/business/offshore/rigtype.php
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