錘(おもり)

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この用語のポイント

・適度な重量によっていろんな役に立つよ

簡単にいうと…

錘(おもり)とは

 適度な重量によっていろんな役に立つ物質

という技術要素です。

詳しくいうと…

遠足やキャンプのとき、ビニールシートが風で吹き飛ばされてしまいそうになった経験があるひとは多いです。

そんなとき、わたしたちは、靴やリュックや石などを、認知的にそれらとは別のもの―錘(おもり)―へと変化させて、シートを固定させています。

この認知上の変化(ある物体が、ある状況下において、全く新しい存在感を放つ)それ自体も興味深い現象ですが、ともあれ錘は、どんな物体にも働く重力の効果を用いるため、どこにでもあり、けれども多くの重要な機能を果たしています。

 

固定する

錘の機能のひとつは、ふわふわする物をその場に固定することです。

シートの上の、書道用紙の上の文鎮、海底に降ろされた錨(いかり)などがこの固定化の機能を果たします。

 

 

 

重圧をかける

錘の第二の機能は、上から重圧をかけることです。

木の葉をノートに張り付けるとき、漬物から水分を追い出すとき、地獄で罪人が罰を受けるとき、上から大きめの漬物石などを載せることで、下部の物体に重圧をかけ、ぺちゃんこにすることができます。

 

 

 

重心を安定化する

錘の第三の機能は、不安定な物の重心を安定化することです。

クレーンやショベルカーは、ある方向に重い腕が伸び、重心がそちらへ移ることで、反対側が浮き上がってしまいます。

重心のこうした偏心を防ぐため、もう片方の軽い側にカウンターウェイトと呼ばれる錘を設置して、機体全体のバランスを保ちます。

 

重量を比較する

天秤の片側の皿に、あらかじめ何gか重量のわかっている分銅を載せ、もう片方の皿に重さの知りたい物体を載せて、天秤の傾きを見ると、その物体のだいたいの重さがわかります。

 

 

上記のように、錘は、不安定なものを固定し、重圧をかけ、重心のバランスをとったり、重さの比較対象元になることで、わたしたちの周囲でふわふわしている物たちをぴたっと止めてくれるわけです。

 

・錘(おもり)には、固定化・重圧・安定化・比較測定という機能があるよ
 

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つまり…

錘(おもり)とは

 適度な重量によって固定化・重圧・安定化・比較測定の機能を果たす物質

という技術要素です。

 

わしらの体がすでに、わしらを地に足つけさせてくれる錘じゃよ。

歴史のツボっぽくいうと…

紀元前5世紀頃 日本の亀井遺跡から、輝緑岩を原料とする分銅セットがつくられる。

 

 

<参考文献>(2019/01/19 visited)

重し - Wikipedia