この用語のポイント
簡単にいうと…
電動機とは
電気エネルギーを運動エネルギーへ変換する
技術個体の総称です。
電気モーター、あるいはたんにモーターとも呼ばれます。
各電動機は、ほぼ同じ装置構成のまま、運動エネルギーから電気エネルギーへ変換することも可能で、この場合は発電機と呼ばれます。
詳しくいうと…
電気モーターは、電流を与えると、電磁力を利用した様々な仕組みを経由して、運動エネルギー(多くは軸の回転運動)へと変換してくれます。
人間サイズの大型モーターが工場の機械を駆動しているかと思えば、指先に乗る程度の超小型モーターが携帯電話を振動させていたりします。
入力電流の種類
そんな電気モーターに与えるべき電流には、直流と交流という2つのタイプがあります。
直流(DC)は一定の電流・電圧の大きさをもち、電流の流れる方向も一定です。
交流(AC)は独特で、電流・電圧の大きさが波のように変化し、かつ電流の流れる方向は絶えず逆転しつづけています。
後者の交流を入力電流とする電気モーター(交流モーター)は、交流のこの特性を上手く利用します。
電気モーターの種類
電気モーターには、こうした直流・交流の区分に応じて、下記のような種類があります:
●その他
├リニアモーター
├静電モーター
└サーボモーター など
直流モーター
直流モーターは、直流電流を入力することで運動エネルギーを得るタイプです。
詳しくは下記記事を参照ください:
交流モーター
交流モーターは、交流電流を入力することで運動エネルギーを得るタイプです。
詳しくは下記記事を参照ください:
その他の電気モーター
その他の電気モーターとして、リニアモーター(永久磁石や電磁石を利用)、静電モーター、サーボモーターなどがあります。
詳しくは下記記事を参照ください:
以上のように、入力される電流タイプのちがいなどに応じて、電気モーターは今日もわたしたちの乗る電車や自動車のタイヤを回転させ、エレベーターの箱を巻き上げ、携帯電話を振動させているのです。
さらに知りたいなら…
つまり…
電動機とは
電気エネルギーを運動エネルギーへ、電磁力などを上手く工夫することで変換する
技術個体の総称なわけです。
ひと昔前に、ミニ四駆が流行ってのう。その小さなプラモデルに搭載された、小さな電気モーターに、たくさんの種類があって、どれを買えばよいのか迷ったもんじゃわい。
歴史のツボっぽくいうと…
1832年 イギリスの科学者ウィリアム・スタージャンが、
整流子式直流モーターを発明する。
1888年 オーストリア帝国生まれのニコラ・テスラが
誘導モーター・同期モーターの特許を取得する。
1934年 ドイツの技術者ヘルマン・ケンペルが
<参考文献>(2018/12/23 visited)