この用語のポイント
簡単にいうと…
電気ストーブとは
ヒーターを通電により高温化させ、周囲を温める
技術個体です。
ここでは一般的な、赤外線輻射式の電気ストーブを紹介します。
詳しくいうと…
冬になると5,000円くらいで売り出されているあれが、輻射式の電気ストーブです。
構造が簡単で、ヒーター部品も安価に抑えられるため、安くてつい買ってしまいます。
構造は、電気回路上に石英管を並べただけです。
石英管とは、耐熱性に優れた石英ガラスで出来た管のことです。
この石英管の中には、コイル状の電熱線(ニクロム線が一般的)が、ガスと一緒に封入されています。
スイッチONすると、回路に電気が流れ、石英管内のニクロム線にも通電されます。
ニクロム線(ニッケルとクロムの合金)は電気抵抗がとても高いため、流れる電気が約800℃の熱へ変換されます。
これだけでも温かいのですが、この熱源から赤外線(電磁波の一種)が放射されると、近くの物・人に当たり、その表面をさらに温める効果があるわけです。
①赤外線を放射する輻射式としては、ここで挙げたニクロム線の代わりに炭素繊維を用いるカーボンヒーター、石英管の代わりにセラミック(ケイ素)で発熱体を囲むセラミックヒーター、ハロゲンランプを用いたハロゲンヒーターなどがあります。
②温風を送る温風式としては、セラミックファンヒーターがあります。
③発熱体が部屋内で自然対流をつくる対流式としては、ヒーターで油を温めるオイルヒーターがあります(我が家はこれです)。
以上のように電気ストーブは、通電すると電気抵抗によって発熱する素材を用いることで、寒い冬でもわたしたちを暖かくしてくれるのでした。
さらに知りたいなら…
空気調和ハンドブック(2008年)
(←画像クリックでAmazonサイトへ)
ハンドブックではありますが、空気調和について、その思想、熱負荷計算、空気調和計算、熱源装置(熱交換器や冷凍機など)、自動制御方法など、500ページ近くに渡って広く知ることができます。個々の製品の詳細はそこまで詳しくないかもしれません。目次はこちらのサイトをご覧ください。
家電が一番わかる(2013年)
(←画像クリックでAmazonサイトへ)
個々の製品は詳しくないですが、「概要だけでもいいから家電のことを幅広く知りたい!」という方向けです。
つまり…
電気ストーブとは
ヒーターを通電により高温化させ、周囲を温める
技術個体です。
昔は灯油の必要な石油ストーブが多かったんじゃが、いまではコンセントを差すだけで済むお手軽な電気ストーブが広まっておるのぉ。
歴史のツボっぽくいうと…
- 1905年ニクロム線の開発アメリカの技術者アルバート・マーシュが
ニッケルとクロムの合金で電気抵抗・耐熱性の高い、ニクロム線を開発する
<参考文献>(2019/03/16 visited)