簡単にいうと…
接着剤とは
物と物をくっつける物質
という自然加工物です。
詳しくいうと…
封筒を糊(のり)で封印したり、段ボール箱をガムテープで閉じたり、壊れた物を瞬間接着剤でくっつけ直したりと、わたしたちは日頃多くの接着剤の助けを借りています。
建築現場でも、タイルやレンガなど、釘やネジが役立たない部材同士をくっつけるのに、モルタルなどの接着剤(目地材)が用いられています。
接着剤の種類
接着剤は、主に無機物から構成される無機系接着剤と、主に有機物から構成される有機系接着剤に大別できます。
無機系接着剤
無機系接着剤は、主に無機物から構成される接着剤です。
モルタルやはんだ、水ガラスやシリカ系接着剤などの種類があります。
たとえばモルタルは、レンガやタイルの目地材として用いられ、セメント分子が水と反応して針状に固まる性質を利用した接着剤です。
有機系接着剤
有機系接着剤は、主に有機物から構成される接着剤です。
漆(うるし)や膠(にかわ)、でんぷん系接着剤や合成樹脂系接着剤などがあります。
たとえば合成樹脂系接着剤のカテゴリである瞬間接着剤の一例として、接着剤分子が空気中の水分子と反応することで固化し、異なる物体同士を急速に接着することができます。
以上のように接着剤は、物体同士をくっつけたり、封筒や箱を封印したりするのに用いられることで、わたしたちの工作や封印作業を助けてくれているのでした。
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つまり…
接着剤とは
物と物をくっつける物質
という自然加工物なわけです。
セロハンテープも接着剤の一種なんじゃな。あまりにも身近すぎて、「接着剤」というカテゴリで考えたことがなかったぞぃ。
歴史のツボっぽくいうと…
- 紀元前4000年前頃膠の接着剤古代中国で、膠が接着剤として利用される
- 紀元前3800年前頃アスファルトの接着剤古代メソポタミアで、天然アスファルトが接着剤として利用される
- 1872年合成樹脂接着剤の発明ベルギー生まれの化学者レオ・ヘンドリック・ベークライトが、接着剤として利用できる合成樹脂「ベークライト」を発見する
<参考文献>(2019/12/08 visited)