簡単にいうと…
染料とは
水など液体へ溶かして着色に用いる有色物質
という自然加工物です。
詳しくいうと…
染料は、特定の植物や貝類、合成化合物を、水などの液体に浸すことで得ることができます。素材や加工食品、衣服や頭髪、プリンタ印紙など、多岐にわたる着色に用いられます。
染料は、素材に応じて以下の種類に分けることができます:
・天然染料
…植物・動物を浸して得られる染料。古来よりアカネやアイ、イボニシやエンジムシなどが用いられてきました。
無機鉱物を用いる稀な例としては、大島紬などの着物染色で泥が用いられます。
・合成染料
…水溶性の合成化合物から得られる染料。アカネ色素アリザリン、青色色素インディゴなどの化合物があります。
現在利用されるほとんどの染料は、コストの点から、こちらの合成染料です。
以上のように染料は、その水溶性の性質を活かしてさまざまな物質を染め上げ、わたしたちの日常用いる物に彩りを与えてくれているのでした。
・染料とは、水など液体へ溶かして着色に用いる有色物質だよ
・動植物から色素を得る天然染料、合成化合物から色素を得る合成染料があるよ
さらに知りたいなら…
つまり…
染料とは
水など液体へ溶かして着色に用いる有色物質
という自然加工物なわけです。
いまでも天然染料は、伝統工芸である着物に代表される衣服業界で用いられておるぞ。藍染めが有名じゃな。
歴史のツボっぽくいうと…
- 7世紀頃アカネによる染色日本の奈良時代に、アカネ科の多年草アカネが鮮やかな赤色(茜色)の染料材料として用いられる。
のちの17世紀、昆虫学者ジャン・アンリ・ファーブルが、このアカネ染色法で特許を取得する。
- 1856年ドイツ合成染料の登場①ドイツの化学者ウィリアム・パーキンが、ニクロム酸カリウムで酸化させたアニリンの紫色素(モーヴ)で絹や羊毛を染色できることを発見する
- 1869年ドイツ合成染料の登場②ドイツの化学者カール・グレーベとカール・リーバーマンらが、アカネ色素のアニザリンを合成する
- 1880年ドイツ合成染料の登場③ドイツの化学者アドルフ・フォン・バイヤーが、アイの青色色素インディゴを合成する
<参考文献>(2019/12/17 visited)
染料 - Wikipedia
アカネ - Wikipedia
インディゴ - Wikipedia
ジャン・アンリ・ファーブル - Wikipedia