簡単にいうと…
建築物とは
ひとが居住・滞在する全体またはその部分
の構造物です。
詳しくいうと…
建築物のある風景
ひとがこの世界のどこかで、物理的に存在しつづけるかぎり、風雨をしのぎ作業をするための空間が必要になります。
アリが巣穴を掘り、ハチが樹皮繊維を唾液で塗り固めて巣を作るように、ホモ・サピエンスも独自の空間を独自の方法で形成します。
泥層の豊かな河川流域ではレンガを固め、樹木の豊富な山林地域なら木材を伐採し、特に特徴のない地域でも石を切り出して、それぞれ組立て、地表に建築物を建ててきました。
さらに現代では、コンクリートに鉄筋や鉄骨を組み合わせることで強度を高めたビル群が、国を問わず建設されています。
今日、いたるところに建築物の姿を見かけますが、それはホモ・サピエンスが地表で生活していることの、何よりのしるしです。
建築物の種類
建築物は、全体と部分という観点から以下のように区分できます:
・構造部材
・建築体
1つひとつ見てゆきましょう。
構造部材
構造部材は、建築物を構成する個々のパーツです。
建築体
建築体は、建築物の全体です。
主に社会的な用途により、住宅、ビル、寺社、商業施設、交通施設などの種類があります。
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つまり…
建築物とは
ひとが居住・滞在する全体またはその部分
の構造物なわけです。
建築物は、社会体のなかで分化した社会的機能をそれぞれ体現しておる。このため、住居の形状・構造は、店舗、寺社、空港や駅などの形状・構造とは異なっておる。
その空間で何がなされるのか、なされるべきなのか、という理念に合わせて、建築物の規模、形状、構造が決まるぞい。
歴史のツボっぽくいうと…
【構造部材】
- 紀元前40万年頃最古の住居建築フランスのテラ・アマタ遺跡で大きな楕円形の住居の柱の穴が発見され、当時ヨーロッパにいたホモ・ハイデルベルゲンシスによる建築とされる
- 紀元前10世紀~紀元後3世紀頃日本最古の階段日本の弥生時代に、棒に凹凸をつけて階段として用いられた丸棒階段が用いられる
- 1198年現存する日本最古の木杭源頼朝の家来だった武将 稲毛重成が、相模川(現在の神奈川県茅ケ崎市)に木杭を用いた「旧相模川橋脚」を築く
- 1908年日本で最初の鋼杭大阪の高麗橋に、日本で初めて鋼杭が用いられる
【建築体】
- 紀元前40万年頃最古の住居建築フランスのテラ・アマタ遺跡で大きな楕円形の住居の柱の穴が発見され、当時ヨーロッパにいたホモ・ハイデルベルゲンシスによる建築とされる
- 紀元前10世紀~紀元後3世紀頃高床式倉庫の普及日本の弥生時代に、高床式倉庫が普及する
- 紀元前5万年~1万年頃日本で最古の住居建築日本の後期旧石器時代に竪穴式住居が造られはじめる
- 3世紀~4世紀頃神明造の神社建築日本の三重県・伊勢神宮に、神明造の内宮が建築されたとされる
- 1867年RC造の発明フランスの庭師ジョセフ・モニエが、鉄筋によって補強したコンクリート製の植木鉢について特許を取得する
- 1903年日本のRC造の構造物日本の琵琶湖疎水でRC造の橋梁が建設される
<参考文献>(2019/10/22 visited)