簡単にいうと…
ダムとは
治水・利水のために川を堰き止めるようにして設けられる
構築物です。
詳しくいうと…
ダムは、治水(河川下流の流量調整)や利水(水力発電)のために河川上流に建造される、巨大な構造物です。
5m~300mの高さがあり、世界最大のダム(ジンバブエ)は琵琶湖の67倍の水量を蓄えています。
ダムの構造
ダムでは、一定水量まで河川の水が溜め込まれています。
雨の状況に応じて、水門の開閉を調整して下流へ向かう水量をコントロールできます。
また、ダムのすぐ下流付近に水車(水力タービン)を設置することで、水落差による運動・圧力エネルギーを回転運動へ変換し、発電機を稼働させるのにも役立ちます。
ダムの種類
ダムは、水を堰き止めるその構造物の素材・形状に応じて、いくつかの種類に分けられます。
代表的な重力式コンクリートダムでは、コンクリート構造物の自重によってダム内部からの水圧を防ぐことで、大量の水を溜め込むことができます。
また、アーチ式コンクリートダムでは、水圧がアーチ型コンクリートによって両岸へと分散され、最終的に岩盤によって支える構造をとっています。
以上のようにダムは、強力なダム水圧に耐える構造や素材の工夫によって造られており、今日もわたしたちの用いる電気をその水落差によって発電したり、大雨時には河川が氾濫しないよう水量調整したりしているのでした。
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つまり…
ダムとは
治水・利水のために川を堰き止めるようにして設けられる
構築物なわけです。
ダムや堤防によって、海水の侵入から低地を守ったり、河川の氾濫を防ぐことで、ひとびとが安心して暮らせるエリアが増える。
このため、低地の多いオランダでは、アムステル川にダムを設けてアムステルダムが、ロッテル川にダムを設けてロッテルダムという街が、それぞれ形成されてきたんじゃ。
歴史のツボっぽくいうと…
- 紀元前2750年人類最初のダムエジプトで人類最初のダム「サド・エル・カファラダム(異教徒のダム)」が上水道用途で建造される
- 1913年多目的ダムの法律プロイセン(現 ドイツ)で、治水と利水双方の機能を備えた多目的ダムに関する法律「プロイセン水法」が制定される
- 1917年アメリカのダム建設アメリカで「洪水防御法」が制定され、ダム建設や河川改修が行なわれる
<参考文献>(2019/11/09 visited)