簡単にいうと…
コンクリートとは
砂・砂利、水などをセメントで凝固させた硬化物
という自然加工物です。
詳しくいうと…
コンクリートは、セメント、砂・砂利、水を混ぜて作られます。
混ぜてから約90分後には硬化を始めてしまうため、工場で混ぜてからミキサー車によって工事現場へ迅速に運ばれる必要があります。また、いっそのこと工事現場でも混ぜられることがあります。
これらの物質がコンクリートミキサーと呼ばれるタンクの中で混ぜられると、生コンクリートが出来上がります。
ここにはケイ酸三カルシウム(3CaO・SiO₂)やケイ酸二カルシウム(2CaO・SiO₂)と呼ばれる物質などが含まれています。
工事現場で、この生コンクリートが型枠に流し込まれるところから、硬化が始まります。
簡易な型枠としては、木の板も用いられます。
型枠の中では、コンクリートの分子が互いにカッチリと結合しあい、3日後にはドッシリとしたコンクリートの塊が出来上がります。乾燥によってではなく、化学反応によって固まるわけです。
こうして生まれるコンクリートは、建築物・構築物の一部となります。住宅の基礎や塀、ビルやマンション、橋や道路、ダムやトンネルの構成素材、あるいは港湾や空港の地面などとして、人々のいるエリアを幅広く覆っています。
以上のようにコンクリートは、化学反応によって固まることで、柔軟に扱うことのできる強度の高い構造素材として、今日もわたしたちがその中にいたりその上に立ったりしている建築物や構築物を形成しているのでした。
さらに知りたいなら…
つまり…
コンクリートとは
砂・砂利、水などをセメントで凝固させた硬化物
という自然加工物なわけです。
子どもの頃、近所にもコンクリート製造工場があったぞい。当時は、高いホッパーやベルトコンベアといった設備が、いったい何に使われるものなのかよくわからんかった。生産設備と自分たちの生活とが、上手く結びついていなかったんじゃが、それはいまも大して変わらないかもしれんのぅ。
歴史のツボっぽくいうと…
- 紀元前8~紀元後5世紀古代ローマでのコンクリート利用古代ローマ帝国で、水道や橋、ドームや公衆浴場などにコンクリートが用いられる。
古代ローマ帝国崩壊後、その製法の多くは産業革命時代まで失われたとされる。
- 1756年コンクリートの再考案イギリスの技術者ジョン・スミートンが、水で固まる石灰を使用したコンクリートを考案する。
- 1824年ポルトランドセメントの発明イギリスの技術者ジョセフ・アスプディンが、今日の代表的なセメントであるポルトランドセメントを発明し、1840年代に実用化する。
<参考文献>(2019/11/28 visited)