この用語のポイント
簡単にいうと…
鉄道とは
軌道設備上を走る車両
という技術個体の総称です。
軌道は多くの場合レールで、車体バランスを保つため2本であることが多いですが、1本のレールにぶら下がったり跨ったりするモノレール、あるいはケーブルカーや浮上式鉄道、ロープウェイなども、軌道に沿って走行するため、鉄道に含まれます。
「鉄道」を文字通り受け取ると、軌道設備のみを指しますが、日本では軌道上を走行する車両や付帯設備など、鉄道輸送システム全般を含めてこの言葉で表現されます。
詳しくいうと…
鉄道の多くは、貨物・旅客をできるだけ多く載せるため、複数の車両から構成されています。
鉄道の分類として、原動機を搭載して自走能力のある車両が、1台か(動力集中方式)か、それとも複数台か(動力分散方式)に応じて分けることができます。
以下ではこの分類ごとに具体的な鉄道車両についてみてゆきます。
動力集中方式
動力集中方式は、自走能力のある原動機搭載車両が1台の鉄道を指します。
多くは先頭車両が自走し、後続車両を牽引します。
各種の機関車が、この方式に該当します。
動力分散方式
電車(電動機搭載)、気動車(ディーゼルエンジンなど搭載)、リニアモーターカーなどがこの動力分散方式に該当します。
その他
走行する車両がそもそも1台しかない場合は、動力の集中や分散について言うことができないため、その他として考えます。
ロープウェイやトロリーバスが該当します。
以上のように、鉄道は原動機搭載車の列車構成に応じていくつもの種類に分かれており、今日もわたしたちを、自動車を使わずにあっちへこっちへ陸上移動するのに役立っています。
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つまり…
鉄道とは
軌道設備上を走る車両
という技術個体の総称なわけです。
歴史のツボっぽくいうと…
1802年 イギリスの技術者リチャード・トレビシックが
蒸気エンジンを台車に搭載した蒸気機関車を開発する。
1814年 イギリスの技術者ジョージ・スティーブンソンが
石炭輸送用の実用的な蒸気機関車を開発する。
1837年 イギリスのロバート・デビットソンが
ガルバーニ電池を搭載した電気機関車を開発する。
1879年 ドイツのヴェルナー・フォン・ジーメンスが
実用的な電気機関車を開発する。
1879年 ドイツの工学者ジーメンスが、工業博覧会で電気機関車を披露する。
1881年 ドイツ・ベルリンで路面電車が開業する。
1887年 フランスの技術者レオン・セルポレーが蒸気エンジン式気動車を開発する。
1895年 日本・京都で、琵琶湖疎水にある蹴上発電所の電力を用いた電車が開業する。
1911年 イギリスのエミール・バチェレットが
磁気浮上リニアモーターに関する特許を取得する。
1921年 日本でガソリンエンジン式気動車が営業開始される。
1924年 ロシア鉄道向けにディーゼル機関車が開発される。
1934年 イギリスのGreat Western鉄道がディーゼルエンジン式気動車を導入する。
1934年 ドイツの技術者ヘルマン・ケンペルが磁気浮上鉄道に関する特許を取得する。
1936年 イタリアで長距離高速列車が製造される。
1940年代~1970年代 イギリスの工学者エリック・レイスウェイトが
リニアモーターの研究開発を行なう。
1971年 ドイツのメッサ―シュミット・ベルコウ・ブローム社が
初の有人磁気浮上鉄道を開発する。
<参考文献>(2019/01/04 visited)