エネルギー機関

社会機関
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簡単にいうと…

エネルギー機関とは

 電気・ガスを広域供給する組織

という社会機関です。

いわゆるエネルギー産業を指します。

民間企業(産業機関)が担うことも多いですが、ここではその公益性の強さから、公共機関として紹介します。

詳しくいうと…

産業としてのエネルギー

古来より、家庭や産業の場では「火」が欠かせませんでした。

火を用いることで、ひとびとは料理をし、暖を取り、金属を製錬し、陶器を焼き固めることができたのです。

とりわけ産業革命以降、火は、熱機関とともに、蒸気機関を動かし、自動車を走らせてきました。

今日、多くの家庭や工場で、火はガス燃料にして焚かれています。

 

また、20世紀を通して電磁気学が製品に応用されることで、現代のわたしたちは電気をも日常生活に不可欠なエネルギーとして享受しています。

 

これらガスと電気の安定供給は、ひとたび途切れると社会体の存続が危うくなるほど、公益性の強い事業です。

ガスと電気の共通点として、それらがいずれも”流れ”として把握できる、つまり固形物(薪や石炭など)とは異なり、一度配送管を整えてしまえば配送が容易になる、というメリットがあり、ここまで普及してきました。
 

エネルギー産業の仕組み

では、これらエネルギーはどのように生成・配送されているのでしょうか?

一つひとつ見てゆきましょう:

 

電力

電力会社の主要設備には

・発電所

・変電所

・送配電網

などがあり、これら設備の運転・整備職員や、電気代徴収システムの運営職員などが必要になります。

日本国内では、電力会社が所有している発電所が1,424カ所あります(2017年時点)。このうちもっとも多いのが水力発電所で、次いで火力発電所があります。
以下の用語も参照ください:

運動エネルギーを電気エネルギー(交流電流)へ換えるよ
タービン型蒸気エンジンは、高速の蒸気流をタービンに吹き当てて回すよ
水車は、水の落差の位置Eから生まれる圧力E・運動Eを利用することで、羽根車を回転させる機構だよ
風車は、それ自体は羽根車のことで、碾き臼や揚水ポンプ、発電機などとセットで用いられ、その回転運動が活かされるよ
電気の電圧を上げたり下げたりするよ
電気を通して輸送する金属線だよ

 

ガス

ガス会社の主要設備には

・ガス田/液化プラント

 ※外国の産油国、および国内では石油資源開発株式会社の設備

・LNGタンカー船

・LNGタンク

・気化器

・ガス管網

などがあり、これら設備の運転・整備職員や、ガス代徴収システムの運営職員などが必要になります。

上記は現在主流である液化天然ガス(LNG)の設備例ですが、ほかにもプロパンガス(LPG)や水素、ジメチルエーテルなどの種類があります。
以下の用語も参照ください:

燃焼反応を生じさせる基体物質のうち、気体状のものだよ
海底深くの油田・ガス田を掘削・精製する設備を収容した海洋構造物だよ

 

 

以上のようにエネルギー機関は、大規模な設備に支えられて、今日もわたしたちの照明・スマホ・パソコンに給電してくれ、また料理のコンロ・お風呂の給湯器へガス供給してくれているのでした。

 

・エネルギー機関とは、電気・ガスを広域供給する組織だよ
・電気機関としては発電所/変電所/送配電網が、ガス機関としては油田/LNGタンカー/LNGタンク/ガス管網などの、それぞれ主要設備があるよ
 

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多くのテーマ別に図解されていますが、1項目あたり数ページとやや物足りなさを覚えるかもしれません。
 
 

つまり…

エネルギー機関とは

 電気・ガスを広域供給する組織

という社会機関なわけです。

 

水道管/通信ケーブルと並んで、これら電線/ガス管が、日本全国の各地を毛細血管のように敷設されておるんじゃから、たいした大事業じゃよのぅ。

歴史のツボっぽくいうと…

  • 1821年
    天然ガス田の発見
    アメリカのウィリアム・ハートが、ニューヨーク州フレドニアで天然ガス田を発見。その後フレドニアガス灯社が設立される

  • 1880年代
    交流電流のメジャー化
    アメリカの電力事業黎明期に、交流電流の電力システムが主流となる

    発電所-電力消費地の全体を同一電圧で設計するエジソン含めた直流支持者に対して、高圧輸送による低い送電損失を掲げるテスラ含めた交流支持者が勝つことにより、高圧輸送後の降圧の必要性から、その後に変圧器の開発が進んでゆく

 

 

<参考文献>(2020/08/07 visited)

石油資源開発 - Wikipedia
http://www.kyushu-eneco.jp/20170825-899/
東京ガス : おどろき!なるほど!ガスワールド
おどろき!なるほど!ガスワールドでは、身の回りの生活を支えているガスについて、家まで届く流れや、昔から現在、そしてこれからの使われ方について、動画やイラストで楽しく学べます。意外な発見がたくさんあるかもしれません。

 

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