簡単にいうと…
エネルギー機関とは
電気・ガスを広域供給する組織
という社会機関です。
いわゆるエネルギー産業を指します。
民間企業(産業機関)が担うことも多いですが、ここではその公益性の強さから、公共機関として紹介します。
詳しくいうと…
産業としてのエネルギー
古来より、家庭や産業の場では「火」が欠かせませんでした。
火を用いることで、ひとびとは料理をし、暖を取り、金属を製錬し、陶器を焼き固めることができたのです。
とりわけ産業革命以降、火は、熱機関とともに、蒸気機関を動かし、自動車を走らせてきました。
今日、多くの家庭や工場で、火はガスを燃料にして焚かれています。
また、20世紀を通して電磁気学が製品に応用されることで、現代のわたしたちは電気をも日常生活に不可欠なエネルギーとして享受しています。
これらガスと電気の安定供給は、ひとたび途切れると社会体の存続が危うくなるほど、公益性の強い事業です。
エネルギー産業の仕組み
では、これらエネルギーはどのように生成・配送されているのでしょうか?
一つひとつ見てゆきましょう:
電力
電力会社の主要設備には
・発電所
・変電所
・送配電網
などがあり、これら設備の運転・整備職員や、電気代徴収システムの運営職員などが必要になります。
ガス
ガス会社の主要設備には
・ガス田/液化プラント
※外国の産油国、および国内では石油資源開発株式会社の設備
・LNGタンカー船
・LNGタンク
・気化器
・ガス管網
などがあり、これら設備の運転・整備職員や、ガス代徴収システムの運営職員などが必要になります。
以上のようにエネルギー機関は、大規模な設備に支えられて、今日もわたしたちの照明・スマホ・パソコンに給電してくれ、また料理のコンロ・お風呂の給湯器へガス供給してくれているのでした。
さらに知りたいなら…
つまり…
エネルギー機関とは
電気・ガスを広域供給する組織
という社会機関なわけです。
水道管/通信ケーブルと並んで、これら電線/ガス管が、日本全国の各地を毛細血管のように敷設されておるんじゃから、たいした大事業じゃよのぅ。
歴史のツボっぽくいうと…
- 1821年天然ガス田の発見アメリカのウィリアム・ハートが、ニューヨーク州フレドニアで天然ガス田を発見。その後フレドニアガス灯社が設立される
- 1880年代交流電流のメジャー化アメリカの電力事業黎明期に、交流電流の電力システムが主流となる
発電所-電力消費地の全体を同一電圧で設計するエジソン含めた直流支持者に対して、高圧輸送による低い送電損失を掲げるテスラ含めた交流支持者が勝つことにより、高圧輸送後の降圧の必要性から、その後に変圧器の開発が進んでゆく
<参考文献>(2020/08/07 visited)