簡単にいうと…
自然加工物とは
加工された自然物
という生産された技術のことです。
詳しくいうと…
自然加工物のある風景
生物はみな、気が付いたら生きていました。
気付いたときにはもう、これこれの体と器官を備え、こういう生息環境にいて、そこにはこんな物質やあんな生物たちがいました。
これら所与の条件を割り振られて、生存がスタートしました。
こうして周囲を散策しているうち、自身の生存に役立つ物質や他の生物を見つけ出してゆき、あるものは家の材料にし、あるものはかみ砕いて食料にしてゆきます。
この利用物のなかには土や泥もあれば、鉱物もあり、また多種多様な植物や他の動物たちも含まれています。
そのうち、ホモ属と呼ばれる生物たちは、あるものを燃料にして火を用い、あるものは怪我や病気を癒す薬品として扱うようになってゆきました。
彼らはやがて、肥沃な土壌で新たに植物を栽培し、野生動物たちを家畜化し手なづけて、材料・食料・薬品・労働力の新たな供給源を自ら確保してゆきます。また、高温の火をおこすことで、鉱物を溶かして目的の金属成分のみを抽出したり、土で固めた器を焼いたりしはじめました。
こうして1万年後の今日、わたしたちは変わらず、鉱物・植物・動物たちを加工することで、必要な材料・食料・燃料・薬品を得て日々の生活を送っています。
それら自然加工物とその原料である自然物は、現に、わたしたちの物質生活を構成する全てです。
わたしたちのシェルターである家やビルの骨組み材料は樹木や鉱物であり、衣服は植物や動物の毛から織られています。料理の食材は植物や動物であり、それらは天然ガスを燃料に加熱されてわたしたちの日々の化学エネルギー源となります。自動車や飛行機といった乗り物のエンジンは大量の石油を日々燃焼させて動いており、医薬品、化粧品、塗料、触媒、洗剤、農薬なども元をたどれば植物や、かつて動植物だった石油から得られているのです。
「自然」というイメージの称揚は、200年前から今日まで続いてきました。それほどまでに世界各地の都市部では緑を見る機会が少なくなってきたのです。それにもかかわらず、わたしたちの生活を構成するあらゆる物質が元は鉱物・植物・動物であり、そうした自然物を搾り取って今の生活があり、併せて自然環境の減少も生じてきたことを考えると皮肉なものです。ある人物はこの事態を評して、「人間たちは森林を切り倒して都市をつくり、そこを”緑の街”と名付けた」と皮肉っています。
この点について大事なことは、”わたしたちホモ・サピエンスは加工された自然物に囲まれている”、という自覚を持つことのように思われます。たとえホモ・サピエンスたちの考える鋳型に沿って成形されていたとしても、自然物であることに違いはありません。たとえばいまあなたの眺めているディスプレイの液晶材料だって、もとは地下深くで眠っていた動植物たちの有機物質なのです。
思いを馳せること、想像力を広げること、それによって人工環境は、自然環境の一部であることに気付きます。しかも地理的に包摂されているというだけでなくその構成物質についても自然環境の血族であることを認識するなら、毎日見慣れたわたしたちの生活環境に対する見方は一変します。鉱山やジャングルに人の手が加わって開発されるにつれて、それと同時並行的に、わたしたちの街は鉱山化し、ジャングル化しているのです。こんな不思議なことはありません。
こうして、わたしたちの生息環境はいまや、しかし太古の昔から、自然物のモザイクで出来ていることがわかります。このモザイクの組み合わせパターンを、ホモ・サピエンスたちはいまも発明しつづけているのです。
自然加工物の種類
ともあれ、こんな自然加工物には、大きくわけて以下の種類があります:
・材料
・食料
・燃料
・薬品
・栽培植物
・家畜動物
1つひとつ概観してゆきましょう。
材料
材料とは、自然加工物を主に構成する物質です。
無機物である土・岩石・鉱石を、混淆/溶融することで、無機素材である粘土・合金・コンクリート・ガラスなどが作られます。
また、有機物である植物・動物・原油を、採取/生成/梳毛/化学合成することで、有機素材である植物材・樹脂・繊維・皮革・羽毛・液晶などが作られます。
材料には、これら素材に加えて、これら素材同士をくっつける接着剤も含まれます。
食料
食料とは、生物とりわけホモ・サピエンスの化学エネルギー源となる物質です。
品種改良された動植物から採取された食材、それら食材が加熱・発酵などで調理された加工食品、その調理の際に加えられる食品添加物などの種類があります。
燃料
燃料とは、燃焼反応の基体となる物質です。こうして生まれる火は、熱源・動力源・光源として利用されます。
その物質形状に応じて、固体燃料・液体燃料・気体燃料に大別されます。
薬品
薬品とは、その物性・組み合わせによる化学反応・生物に対する化学反応が人間の役に立つ物質のことです。
人間の役に立つその性質に応じて、工業薬品、医薬品・化粧品・農薬、染料・顔料・洗剤などの種類があります。
栽培植物
栽培植物とは、人間によって生育され人間の役に立つ植物のことです。
栽培植物それ自体である農作物と、それら農作物の栄養源になる肥料が関係しています。
家畜動物
家畜動物とは、人間によって生育され人間の役に立つ動物のことです。
家畜動物それ自体である家畜と、家畜の栄養源になる飼料が関係しています。
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つまり…
自然加工物とは
加工された自然物
という生産された技術なわけです。
自然加工物は幅広い種類があるのぉ……目がくらむ思いじゃわぃ。
歴史のツボっぽくいうと…
【材料】
- 紀元前8700年前頃金属の利用メソポタミア地方で、紀元前8700年前頃の純銅製ペンダントが出土される
- 8000年前~6500年前頃織物の発明西南アジアやエジプトで、麻や綿などの植物繊維を用いた織物が発明される
- 5000年前頃毛織物の発明メソポタミア地方で、羊毛を用いた毛織物が発明される
- 4000年前頃絹織物の発明中国で、蚕の分泌物である絹を用いた絹織物が発明される
- 紀元前40世紀頃乳香の利用エジプトの墳墓で、香料として用いられる乳香(ムクロジ目カンラン科ボスウェリア属の樹木から取れる樹脂)が発見される
- 紀元前15~13世紀頃没薬の記述旧約聖書『出エジプト記』に、聖書を清めるための香の調合材として、没薬(ムクロジ目カンラン科コンミフォラ属の樹木から取れる樹脂)が記述される
- 紀元前5500年前頃精錬の開始ペルシャで、銅鉱石を加熱して銅元素を抽出する精錬が行なわれる
- 紀元前4000年前頃膠の接着剤古代中国で、膠が接着剤として利用される
- 紀元前3800年前頃アスファルトの接着剤古代メソポタミアで、天然アスファルトが接着剤として利用される
- 紀元前3600年前頃銅合金の発明メソポタミア地方で、銅-錫合金(青銅)が発明される
- 紀元前2500年前頃製鉄の普及アナトリア半島(現在のトルコ周辺地域)で製鉄技術が普及する
- 紀元前2250年前頃ガラスの製造メソポタミア地方(現在のシリア)で、本格的なアルカリ石灰ガラスが製造される
- 紀元前1400年前頃鉄合金の発明ヒッタイト帝国(現在のトルコ周辺地域)で、鉄に炭を添加した鉄合金(鋼)が発明される
- 紀元前8~紀元後5世紀古代ローマでのコンクリート利用古代ローマ帝国で、水道や橋、ドームや公衆浴場などにコンクリートが用いられる。
古代ローマ帝国崩壊後、その製法の多くは産業革命時代まで失われたとされる。
- 紀元前1世紀頃吹きガラス製法の確立メソポタミア地方(現在のシリア)で、吹きガラス製法が確立する
- 1670~1690年頃カリグラスの製造ボヘミア地方でカリグラスが製造される。
- 1678年クリスタルガラスの製造イギリスでラベンズクロフトが、鉛クリスタルガラスの特許を取得する
- 1756年コンクリートの再考案イギリスの技術者ジョン・スミートンが、水で固まる石灰を使用したコンクリートを考案する。
- 1824年ポルトランドセメントの発明イギリスの技術者ジョセフ・アスプディンが、今日の代表的なセメントであるポルトランドセメントを発明し、1840年代に実用化する。
- 1835年合成樹脂の発見ドイツの化学者ユストゥス・フォン・リービッヒとアンリ・ヴィクトル・ルニョーが、有機物の一種で単量体(モノマー)である塩化ビニルを発見する
- 1867年鉄筋コンクリートの発明フランスの庭師ジョセフ・モニエが、鉄筋によって補強したコンクリート製の植木鉢について特許を取得する
- 1870年合成樹脂の商業化アメリカの発明家ジョン・ウェズリー・ハイアットが、象牙に代わるビリヤード球の原料として、合成樹脂の一種であるセルロイドを実用化する
- 1872年合成樹脂接着剤の発明ベルギー生まれの化学者レオ・ヘンドリック・ベークライトが、接着剤として利用できる合成樹脂「ベークライト」を発見する
- 1935年化学繊維の発明アメリカの化学者ウォーレス・カロザースが、世界初の合成繊維であるナイロンを発明する
【食料】
- 約100万年前加熱調理のはじまり食材を火に直接かけたり、焼石で間接的に加熱する調理が行なわれる
- 約3万年前パン製造の痕跡すりつぶした植物の根を、水に混ぜて焼き上げた、一種のパンがつくられる
- 紀元前23,000年前頃農業の興りイスラエル・ガリラヤ湖畔で、農耕の痕跡(各種の麦)が発見される
- 紀元前10,000年前頃稲作の興り中国・長江流域で、稲作を中心とする農耕の痕跡が発見される
- 紀元前5,000年前頃牧畜の興り古代エジプトで、牧畜が行なわれる
- 1947年食品添加物の法的定義日本の食品衛生法で、食品添加物が「食品の製造の過程において又は加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう」と定義される
【燃料】
- 約30万年前炭の利用日本の約30万年前の遺跡から炭が発見される
- 紀元前4世紀石炭の利用古代ギリシャの哲学者テオプラストスの記録に、石炭が鍛冶屋の燃料として用いられたと記述される
- 4世紀頃石油の採掘中国で、石油の採掘にかんする記述が残る
- 7世紀頃火薬の発明中国の著作で、硝石・硫黄・炭を混ぜた黒色火薬にかんする記述がなされる
- 9世紀~12世紀日本での木炭の普及日本の平安時代に、山林部を中心に炭焼きが広く行なわれる
- 9世紀後半荏胡麻油の主流化日本で平安時代、離宮八幡宮の宮司が荏胡麻の搾油機を考案し、神事の灯油(ともしびあぶら)として利用される。
- 12世紀エタノールの抽出イタリアのサレルヌスが、エタノール蒸留を発案したとされる
- 16世紀森林資源の枯渇イギリスで、製鉄用途の木炭需要の高まりにより、森林伐採が深刻化する
- 17世紀菜種油の主流化日本で、菜種油や綿実油が灯火用燃料として主流となる。
- 18世紀石炭の工業利用産業革命に伴い、石炭の利用が急増する
- 1821年天然ガス田の発見アメリカのウィリアム・ハートが、ニューヨーク州フレドニアで天然ガス田を発見。その後フレドニアガス灯社が設立される
- 1859年近代油田開発のスタートアメリカのエドウィン・ドレークが、機械掘りで油田を開発する
- 1863年石油企業の登場アメリカの実業家ジョン・D・ロックフェラーが、スタンダード石油社を設立する
- 1876年
- 1910年石油ガスの精製アメリカの化学者ウォルター・O・スネリングが、石油ガスの精製に成功する
- 1942年最初の原子炉での実験イタリア生まれの物理学者エンリコ・フェルミが、移住先のアメリカで、世界最初の原子炉「シカゴ・パイル1号」を完成させ、原子核分裂の連鎖反応の制御に史上初めて成功する。
- 1954年最初の原子力発電所ソビエト連邦(現・ロシア)のオブニンスク原子力発電所が、原子力発電所としては世界で初めて運転を開始する。
【薬品】
- 40万年前頃顔料の利用黄土や酸化鉄などの顔料が、身体への装飾目的で利用される
- 紀元前4000年頃薬用植物の記述メソポタミア文明で、薬用植物の名を記した粘土板が記される
- 紀元前3000年代頃石鹸の利用動物の肉を焼く際にしたたり落ちた脂肪と、薪の灰の混合物に雨が降り、アルカリ成分による油脂の鹸化が生じて、石鹸が発見されたと考えられる
- 紀元前1200年代絵画の中の化粧古代エジプトで、人々が目や唇に化粧をしている絵画が残される
ツタンカーメンの黄金のマスクでは、ラピスラズリを原料とするアイラインが目の周囲に描かれている
- 紀元前1200年頃貝紫の利用地中海近辺のフェニキア人が、アッキガイ科の巻貝の粘液から貝紫(紫色)の顔料を抽出する
- 紀元前頃農薬の利用古代ギリシャや古代ローマで、殺虫成分のあるさまざまな植物を煮出した液体やワインに、播種前の種子が漬けられる
- 1世紀頃『博物誌』での石鹸古代ローマの博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスが、その著作『博物誌』において、ゲルマン人とガリア人が石鹸を用いていることを記述する
- 1~2世紀頃薬物書の登場古代中国で、薬物書の古典『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』が記される
- 1~2世紀頃薬学書の登場古代ギリシャの薬物学者ペダニウス・ディオスコリデスが、系統的な薬学誌『マテリア・メディカ』を記す
- 2世紀クリームの開発ギリシャの医師ガレノスが、コールドクリームの原形を開発する
- 7世紀頃アカネによる染色日本の奈良時代に、アカネ科の多年草アカネが鮮やかな赤色(茜色)の染料材料として用いられる。
のちの17世紀、昆虫学者ジャン・アンリ・ファーブルが、このアカネ染色法で特許を取得する。
- 12世紀頃カリ石鹸からソーダ石鹸へ地中海沿岸を中心に、生石灰を用いる従来のカリ石鹸に代わり、オリーブ油を用いるソーダ石鹸が広まる
- 15世紀頃画家たちの顔料探求ヨーロッパの画家たちの用いる青色絵具として、高価だったラピスラズリ原料に代わり、アズライト(藍銅鉱)やインディゴ(コマツナギ属の植物)が利用される
- 16世紀頃白粉の流行中世ヨーロッパで、虚飾を罪と考えるキリスト教教会の権力が弱まった宗教革命の時期に、顔に蜜蝋を塗り、その上に白粉をはたくという化粧法が流行する
- 1800年代新たな農薬の登場ロシア近辺のコーカサス地方で、除虫菊やデリス根の殺虫成分が知られるようになる
- 1804年近代薬学の幕あけ①ドイツの薬剤師F.W.セルチュナーが、鎮痛作用のある薬剤モルヒネを、阿片から抽出する
- 1823年触媒の発見ドイツの化学者ヨハン・デーベライナーが、白金が空気中の酸素と水素を反応させる触媒であることを発見する
- 1847年手洗いの有効性オーストリアの医師ゼンメルワイスらが、医療従事者の手と院内感染との関連を示す。
アメリカ疾病予防センターはこれを受けて、「病原体の拡散を防ぐのに最も重要な方法は有効な手洗いであることが示された」と報告する
- 1856年ドイツ合成染料の登場①ドイツの化学者ウィリアム・パーキンが、ニクロム酸カリウムで酸化させたアニリンの紫色素(モーヴ)で絹や羊毛を染色できることを発見する
- 1869年ドイツ合成染料の登場②ドイツの化学者カール・グレーベとカール・リーバーマンらが、アカネ色素のアニザリンを合成する
- 1873年ボルドー液の登場フランス・ボルドー大学のミヤルデ教授が、べと病にかかったブドウに硫酸銅と石灰を混ぜた混合物に殺菌作用があることを発見、ボルドー液と呼ばれる
- 1880年ドイツ合成染料の登場③ドイツの化学者アドルフ・フォン・バイヤーが、アイの青色色素インディゴを合成する
- 1897年近代薬学の幕あけ②ドイツの化学者F.ホフマンが、解熱・消炎・鎮痛作用のある薬剤アスピリン(アセチルサリチル酸)を合成する
- 1899年無毒な白粉の開発白粉の原料として従来用いられてきた、有毒の鉛白や水銀に代わり、人体に無害な酸化亜鉛を用いた白粉が開発される
- 18世紀末石鹸の大量生産産業革命に伴いアルカリ剤が多く供給され、石鹸の大量生産が可能になる
- 1916年合成洗剤の開発ドイツで合成洗剤が開発される
- 1933年家庭用合成洗剤の発売アメリカで家庭用の合成洗剤が発売される
- 1938年化学農薬の登場スイス・ガイギー社の化学者パウル・ヘルマン・ミュラーが、有機塩素系のDDTに殺虫作用があることを発見、大量に生産可能な有機化合物を殺虫剤として実用化した最初の例となる
- 1962年沈黙の春アメリカの生物学者レイチェル・カーソンが、DDTをはじめとする農薬など化学物質の危険性について告発する著作『沈黙の春』を刊行、その後の農薬規制の運動に大きな影響を与える
【栽培植物】
- 紀元前23,000年前頃農業の興りイスラエル・ガリラヤ湖畔で、農耕の痕跡(各種の麦)が発見される
- 紀元前10,000年前頃稲作の興り中国・長江流域で、稲作を中心とする農耕の痕跡が発見される
- 紀元前1万年~3000年頃沃土と四大文明の興りメソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、長江文明などが、栄養分の豊富な肥沃な地域で農業とともに発達する
- 1798年マルサスの人口論イギリスの経済学者ロバート・マルサスが『人口論』を発表、食糧供給が人口増加量に追い付かず飢餓が蔓延するとの見方を提示する
- 8000年前~6500年前頃織物の発明西南アジアやエジプトで、麻や綿などの植物繊維を用いた織物が発明される
- 紀元前4000年頃乳香の利用エジプトの墳墓で、香料として用いられる乳香(ムクロジ目カンラン科ボスウェリア属の樹木から取れる樹脂)が発見される
- 紀元前4000年頃薬用植物の記述メソポタミア文明で、薬用植物の名を記した粘土板が記される
- 7世紀頃アカネによる染色日本の奈良時代に、アカネ科の多年草アカネが鮮やかな赤色(茜色)の染料材料として用いられる。
- 9世紀後半荏胡麻油の主流化日本で平安時代、離宮八幡宮の宮司が荏胡麻の搾油機を考案し、神事の灯油(ともしびあぶら)として利用される。
- 19世紀チリ硝石の発見チリで、窒素を豊富に含む硝石が発見される。肥料としても火薬としても利用価値があるため、ヨーロッパが競って輸入を図る。
- 1906年ハーバー・ボッシュ法の開発ドイツの化学者フリッツ・ハーバーとカール・ボッシュが、肥料原料となる窒素化合物であるアンモニアの製造に初めて成功する
【家畜動物】
- 紀元前8000年頃羊・山羊・豚の誕生西南アジアで、野生種だったムフロン・パサン・イノシシが家畜化され、それぞれヒツジ・ヤギ・ブタへと品種改良される
- 紀元前6000年頃牛の誕生西南アジアやインドで、野生種だったオーロックスが家畜化され、ウシへと品種改良される
- 紀元前5,000年前頃牧畜の興り古代エジプトで、牧畜が行なわれる
- 紀元前4000年頃馬・驢馬の誕生ウクライナでウマが、エジプトでロバが、それぞれ家畜化される